Nike SB dojo | スケートパーク

拝啓マータイさん
──MOTTAINAI

2019.07.26

 僕が初めてゲットしたワークパンツといえば古着で2000円ぐらいだったRed Kap。10代後半頃だったのですが、それまでデニム一辺倒だった自分にとっては新鮮であり、同時に違和感のあるものでもありました。それもずいぶん長いこと履いたもので、処分したのは去年のこと。擦れやほつれがあるのはもちろんのこと、ポケットの内部もダメになり広がっていく穴からパンチラも…ということで処分に踏み切ったのです。そう、僕のパンツは基本的にボロいのです。
 つい先日、スケートからの帰路の途中で僕のDickiesを見た仲間に笑われました。「パンツ、ボロっ」。1cm大の穴とデッキテープで擦れた部分がある、自分から言わせりゃなんてことのない普段穿きの1枚。パンクロックに影響されかつて穿いていたクラストパンツと比べりゃずいぶんキレイで、穴も擦れた痕もスケートでできた勲章と思ってすらいたのですが、彼らは新調すべきだと言う。「オレらスケーターだからパンツがボロボロになるのはわかるけど、それがカッケェってなるのはアメリカの話で、日本じゃただの汚ねぇヤツ」。「オレはアパレルのサポートあるから、穴とか空いてるのを見られたらブランドのイメージ的にも悪くなるし…」。「人からいいと言われるスケーターってみんなパンツもパリッとしてるんだよね」などなど。仲間だからこそ言える遠慮のないありがたいご指摘ながら、ボロボロなのは穴の空いたDickiesなんかよりきっと僕のメンタルの方。
 思えばパンツに限らずデッキも靴もいつもボロボロに使い込んでから新調する派です。貧乏性だと言われても否定しませんが、使っていくうちに自分流に馴染んでいく感じが好きです。新しい状態がベストなのは言うまでもありませんが、ボロボロになるまで使い込むことが当然と思っていた自分にとって、仲間の意見は新鮮なものでした。そして「もういい年齢なんだから」と人の忠告を素直に受け入れ、Dickiesを新調してみた次第。新品のパンツみたく「パリッ」としたスケートができるほど気分を上げてくれるものであれば、いったん「もったいない」の気持ちは置いておくのもいいのかもしれません。しかし、こんなのは避けたいものですね。
 「まだ新品で傷つけたくないから、がっつり滑るのはやめとこう…」。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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