STORE
VHSMAG · VHSMIX vol.31 by YUNGJINNN

POPULAR

LEON KAETSU / 嘉悦礼音

2025.01.15

人のせい

2025.01.17

AKIRA

2025.01.16

マグカップ

2025.01.14

裏ビデオ

2023.10.19

JACUZZI - NEW BOARDS

2025.01.14

TEPPEN 2024 KABUKICHO

2025.01.17

EVISEN - SP25 PREVIEWING POP-UP

2025.01.17
  • XLARGE

SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2024
SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2023 SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2022
ADIDAS SKATEBOARDING /// TYSHAWN II

「SUPERSTAR」をテーマにしたADIDASの撮影ツアーで来日したヘイター・ダシルヴァ。近日公開予定の最新ビデオ"SSTR"の撮影の合間に交わされたインタビューをチェック。
──HEITOR DA SILVA / ヘイター・ダシルヴァ

2024.12.13

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photo_Takuya Izumi
Special thanks_adidas Skateboarding

 

VHSMAG(以下V): ジャパンツアーはどう?

ヘイター・ダシルヴァ(以下H): 最高だね。日本には何回か来たことがあるけど今回は特に良かった。前に来たときはあまりスケートができなかったから。雨が降ってほとんどパーティばかりだった。でも今回はスケートがメイン。スポットからスポットへ移動するためのバスもあって、みんなスケートを楽しんでた。夢のようなツアーだよ。

V: ヘイターは4ヵ国語を話せるって聞いたけど。

H: そう。母語がポルトガル語で、ノルウェー語、スウェーデン語、そして英語。デンマーク語は話せないけど理解はできる。ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語には共通点があるけど、それぞれ違う言語なんだ。

V: 生まれはブラジルだよね?

H: そう。最初にノルウェーに引っ越して、その後スウェーデンに移った。

V: スウェーデンであの有名なスケートスクールのBryggerietに通ってたんだよね。今もスウェーデンに住んでるの?

H: そう、今はマルメ。卒業後はスケートで金を稼げるようになったからデンマークに2年間住んだんだ。スケートを続けたいと思ったからノルウェーには戻らなかった。

V: 今年公開された"HEJTOR"パートについて。あのパートで印象に残っていることは?

H: あれは少し年を重ねて、自分がある意味で確立された立場になって完成させたパートかな。以前の撮影ツアーは、一緒にいる人やadidasのスタッフが行き先や予定を決めてくれることが多かったけど、今回は自分ですべてを選ぶことができた。それで仲間のトール(・ストロム)と一緒にシチリアツアーを企画して、費用とかも自分たちで管理することができた。もちろん後で金は戻ってくるけど、仲間たちをAirbnbに呼んでみんなでスケートを楽しむという贅沢を味わえたんだ。やりたいことを全部やるには十分な時間がなかったと感じることもあったけどマジで楽しかった。ちなみにパートの最初の曲は友達のヴィンセント・フータのお父さんが作ってくれたもので、もうひとつの曲はデトロイトのHiTech。彼らがまだそんなに有名じゃなかった頃から聴いていたから、自分がその曲をいち早く使えたのはうれしかった。HiTechの音はマジで好きだから。

V: 昔からデトロイトのテクノにハマってたの?

H: スウェーデンではいつも楽しんでたね。レイヴもたくさんあるし。でもPalaceに加入して、チームメイトのローリー(・ミラネス)がかなりハマってていろんな音楽を教えてくれたんだ。それに影響を受けたね。でもデトロイトに行ったときにクラブを回って、新しい視点でテクノを体験することができたのも大きかった。

V: ではあのパートの最後のスイッチヒールについて。

H: あれはちょっとしたボーナスのようなものだったね。ちょうどその日がパートのローンチパーティだったんだ。トールが早めに来てくれて。さっきも言ったように、オレはパートを仕上げる時間が十分になかったと感じてた。その時期は自分にとっていろいろと忙しかったんだ。だからツアーに出てても十分なクリップを撮れてる感じがしなくて。だから土壇場で「最後にもう1クリップを撮らせてくれ」って感じになって。それで試写会の3時間くらい前、朝の時間に撮影した感じ。それからトールがパートを編集して、音のチェックを済ませて。だから自分にとって特別なクリップになったね。

 

V: ヘイターのスケーティングは流れるようで、さらにクリエイティブだよね。影響を受けたスケーターは? 以前キーナン・ミルトンって言ってたのは知ってるけど。

H: そうだね。キーナンにはかなり影響されたけど、他にも好きなスケーターはたくさんいる。イショッド・ウェアも大きなインスピレーションのひとり。自分はスケートナードみたいなところがあって、腐るほどビデオを観てきたから。仲間からもいろんなことに対するモチベーションをもらっている。(リル・ドレを指差して)こいつとハングアウトし始めてステアを飛ぶようになったりとか。グラント・テイラーも大きいね。トランジションとストリートの両方でヤバいスケーターが好きなんだ。

V: ちょっと変な質問かもしれないけど、自分自身のファッションやスタイルのアプローチを言い表すと?

H: まあ、ファッションについて詳しいわけじゃないけど。ただ映画で見たものを真似しようとしたりすることはあるね。子どもの頃は友達と過ごすなかで影響を受けることもあった。特にマーティンっていうヤツはかなり個性的で。オレが13歳くらいのとき25歳くらいの年上の友達で、全身タトゥーにタイツを履いたりして、めちゃくちゃ奇抜な格好をしてたんだ。周りの人からは「どうしてあいつと一緒にいるんだ?」なんて言われるくらい。でも周りの目をまったく気にしないで自分を表現しているところが魅力的だったんだよ。だから自分にとって「クール」なのは、どんな服を着ていてもそれを堂々と着こなせる人。服そのものというより、身のこなし方が大事だと思う。

V: ではお気に入りのadidasのモデルは?

H: 自分のモデルが一番好きだけど、ストラップのついたSuperstar(Pro Shell)かな。足首が大きい人もいるけど、自分は時々シューズをきつく締めないとフィットしないんだ。だからこのシューズはストラップで調整できるのがいいね。あとはもちろんStan SmithとForumも好き。

V: 近いうちに予定しているプロジェクトは何かある?

H: もちろん。つねに何かしら予定してるね。adidasがフルレングス作品を作ってくれるといいんだけど。そしたらもっとツアーができるし(笑)。それからスウェーデンの仲間と一緒に作ったビデオもある。これまでも作ってるけど、Smutsってクルーのビデオ。あとはPalaceからデトロイトで撮ったものが出る予定。

V: 自分のモデルを出してるけど、adidasでシグネチャーモデルやコレクションをデザインできるとしたらどんな感じにしたい?

H: みんなが毎日使えるようなものを作りたいね。たとえばドレスシューズみたいな感じでスケートもできるようなもの。でもあまり言い過ぎるのは避けたい。誰かにオレのアイデアを盗まれるのもイヤだから。敢えて名前は伏せるけど、本人はオレが誰のことを言ってるかわかるよな? 実は以前、誰も履かないようなシューズのアイデアを思いついたんだけど、気がついたらそのアイデアをパクってコラボを作ったヤツがいて。でも、そいつは「インスパイアされたんだ」と言ってた。まあ、いいよ。少なくとも認めてくれたから。オレは「周りにインスピレーションを与えてるんだな」って感じで気分良かったから許してやるよ。

 

Heitor Da Silva
@heitordasilva

ブラジル出身、スウェーデン在住。流れるようなスケートスタイルと自由自在なボードコントロールを誇るadidasの看板のひとり。代表作は"HEJTOR"やPalaceの諸作品。

  • BRIXTON
  • MAGICAL MOSH MISFITS