ファレル・ウィリアムス率いるLouis Vuittonから発表された新作スニーカーCombiが話題を呼んでいます。理由は単純、その見た目があまりにもVansのAuthenticっぽいから。
Tyler, the Creatorがインスタで投稿していましたが、実際、この手のローカットシューズはVansの専売特許ではありません。キャンバスやスエードのアッパーに薄いソールというシンプルなデッキシューズのシルエットはVans以前から存在していましたし、今もさまざまなブランドが展開しています。
今回、多くの人が反応したのはシルエットそのものではなく、それをLouis Vuittonが「スケートスニーカー」として提示したことでしょう。ストリートをラグジュアリーの文脈へ持ち込み新しい価値を与えることはご存知の通り今日ではお決まりの流れ。今回のCombiも同じ文脈だと思います。ただスケートコミュニティには独特の難しさがあるように思います。
というのも、スケートコミュニティにおけるVansのスケートシューズは、単なるシューズというより、DIYの精神、反体制的な姿勢や何十年も積み重ねられてきたスケーターの記憶を象徴するもの。Vansっぽいシューズ自体は珍しくなくても、それがLouis Vuittonから高額で「スケートスニーカー」として登場するとなると話は変わるのでしょう。とはいえ、振り返ればデザインにおけるスケートの歴史も盗用と再解釈の繰り返し。
Louis VuittonのCombiはVansのコピーなのか。それともスケートが世界最大級のラグジュアリーブランドにまで浸透したことを示す象徴なのか。答えは人それぞれでしょうが、ひとつ言えるのは「それ、Vansじゃないよね?」という反応が大量に生まれた時点で、この「スケートスニーカー」はすでにスケートコミュニティにおいては役目を果たしているということでしょう。
—MK















