ADIDAS SKATEBOARDING

弟子の帰還
──オジ歓喜

2026.06.19

 Sb Skateboard Journalの46号目が発売され、早速僕の手元にもやってきました。まずは「ドッカーン!」と目を引く佐々木音憧のカバー、ならびに誌面のライディングフォトの数々。コンテストシーンにおいてトップランクに君臨しそのスキルは誰もが驚愕するところですが、一筋縄ではいかないストリートにおいてもその強さが色濃く写し出されているように思います。初めて彼を目撃したのはコロナ前のこと。それは渋谷の街中で行われたU-15コンテスト、Next Generationにて。現在国内の先端を突っ走るスケーターも多数出場していたイベントでしたが、すでに一際存在感のあるスケートをしていたのが強く印象に残っています。この先の快進撃にも期待せずにはいられませんね。
 そしてなんつっても佐々木音憧とはまた対極に位置するようなスケーター、弟子こと大本芳大の特集。これにはオーバー30とか、僕らみたいなオジGenerationのスケーターは歓喜に違いないはず。7年のスケートブランクを経てのカムバック、そして「再びプロを目指してみたい」という意欲作。なんと!? 「弟子って誰?」やて? 今すぐggrks! チャッピーさんに聞いてみろ(教えてくれるかな…)。それはまぁ冗談として、日本にいて弟子というスケーターの存在を知らないのは、家の近所に極上スポットがあるのに知らないのとほぼ同義語。ブランク期間に入る以前は、全国各地のマニアックなスポットというスポットで記録・記憶に残るトリックを多数残してきた張本人。
 かく言う自分も、というか各所で起こるスケート雑談において影響を受けたスケーター、フェイバリットスケーターとして必ずや名前の挙がる稀有な存在。彼が最前線でメディア露出していた頃も、スキルとしてはトップオブトップな立ち位置ではなかったはず。誤解を恐れずに言うのであれば、今でいう堀米のような絶対的な存在ではなかったということ。しかし彼ほど根っからのスケーターに支持されるスケーターというのもまた聞いたことがありません。スキル=プロップスでは必ずしもないという、スケートボードの良くも悪くも残酷な一面を最も如実に現しているスケーターだと考えます。
 このSbリリースのタイミングで、彼の写真を撮りためた49nが切り盛りする柏のスケートショップ、Batsuにて誌面には収まりきれない100点もの写真の展示があり、お邪魔してきました。未知のスポットに、「これは何をやっているの?」と想像を膨らませてくれる写真の数々。それらはそのうち、映像で答え合わせができることでしょう。そういやBatsuの若きニューライダー、長谷川真之介もしばらく前のIDのページで、影響を受けたスケーターとして弟子の名前を挙げていましたね。オジGenerationのみならず、アツいヤングにもしっかり刺さっている。シーンへのカムバックに際してフィーチャーされるのも然るべきことなのです。
 果たして彼が再びプロとしての道筋を取り戻す時、現場では何が起こっているのだろうか。これまた、この先の快進撃にも期待せずにはいられません。さ、滑りに行くとするか〜!

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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