ちょっとヤ〜な郵送物を受け取りました。住んでるアパートの契約更新手続きの書類ね、そろそろ来るのはわかってたことだけど。みんな思ってるはずなんですが、月々の家賃をちゃんと払ってるのに、さらに上乗せで更新料家賃1ヵ月分ってどーなのよ…。またそれに伴う保険料、駐車場代なども含めると10万円以上が一気に飛んでいく。もろもろの物価高に咽び泣く庶民としては、馬車馬のように働いているのにまぁまぁしんどい。時事的な話を絡めると、そんな我々の生活や経済を改善させてくれそうな新内閣はなんだか期待できそう。
家に契約更新書類が届いたということは、契約の更新をしなければいけないということです(進●郎かよ)。いや、新居に越してまもなく2年が経つということです。わりかし長いこと住んでいた杉並・高円寺を出て今は千葉の柏市在住。職場にも都内にもアクセスがまぁまぁで、スケートコミュニティも根付いているということで選んだこの街。車が必需品となりましたが、その分だけ便利で豊かな生活を享受できていて住み心地的に申し分ありません。しかし時々、高円寺ロスを感じるんすよね。
その昔に雑誌の特集で興味を持ち、住むに至った高円寺。決してお洒落でキレイな土地だとは思わず、好き嫌いの別れるところでもあります。騒がしいけれども治安が悪いというのとも違う。つねに活気があってとにかく変わった人が多い。よく路上ライブを繰り広げる者、駅前広場に常駐して飲んだくれているジジイ、小綺麗っぽくしているもののホームレスであろうおばさん、カメラ片手に街のカオスを記録する者、1年中どんな気候だろうがつねに同じ黒尽くめの服装に黒の日傘を差して歩く謎の淑女ふたり組…など言い出せばキリがありません。それはまるで小学校みたく「あーアイツ何年何組の人ね、喋ったこととかないけど」的な感じでなんとなく認知だけしている人ってのが多い。スケートボードにも寛容な街で、つねに家と駅をプッシュで行き来する生活だったんですが、通りすがりの警官に止められたことも、スポットを攻めてた時を含めても片手で数えられる程度。もしかしたらオレも「あのいつもスケボー乗ってる謎の人」って、ローカル民の認識の片隅にあったことなのでしょう。それはともかく、街に溶け込んだ生活を送れていた実感があり、心地良いものだったなと。
さて柏に住み、車で移動する生活となった今では駅をプッシュで行動するというかつての生活ではなくなってしまいました。同時に街を行き交う人も、「あの人よく見かけるな…」ってのもなくなってしまったのがちょっと寂しい。そこに高円寺ロスを感じるのです。すっかり遠くなっちまいましたが、定期的に機会を見つけてまたあの空気を吸いに行きたいと思う。映像に残しきれていないスポットもある。一方で今住んでいる柏も、自分にとってそんな街になるといいなとも思う。道のりは長そうだけど、じっくりやってけばいいや。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)









