Nike SB dojo | スケートパーク

 程度の差こそあれスケートボードに関して言えば、どんなトリックでもその…
──BS 360 OLLIE

2016.03.04
 程度の差こそあれスケートボードに関して言えば、どんなトリックでもその見栄えというか完成度は、より大きくダイナミックな動作でもってメイクするほうが良しとされることがほとんどだと思います。基本にして最も奥が深いトリックであるオーリーしかり、ほぼすべてのフラットトリックもやはり高いに越したことはないし、そのほうがいろいろと応用が利きます。もちろん個別の体格や運動能力というのは先天的なものから年齢的なものまで個人差があるので、それに応じてということにはなるのですが。しかしそんな中で唯一、個人的にこれは比較的地味めなメイクのほうが断然かっこいいなぁと思うトリックがあります。それはズバリ、バックサイドの360オーリーです。
 これと対極のトリックであるFs 360オーリーの場合、僕的にこれはもう典型的なダイナミック要素満載のトリックであり永遠の憧れです。その最高点でのテール位置はもちろんノーズより高く、後半は上半身をブラインドサイドに大きく振って着地するのが理想系で、ジェレミー・レイや米坂淳之介のそれが最も完璧に近いスタイルだと思います。言うなればフロントサイドの場合は、放たれた身体が空中に上昇する過程の動作にその魅力が現われるのかもしれません。そしてバックサイドはというとその逆で、むしろ描かれた放物線が下降に至る動作にその魅力が秘められているように思えるのです。
 要点でもってその魅力をいくつか説明すると、バックサイドの場合、まず前足がワンフット気味に板から離れても全然アリなのです。そのほうがむしろかっこいいとすら思ってしまう自分がいます。そして回転中にテールが必ずしもノーズより上がっていなくとも十分絵になる、というかかっこいいんです。フロントの場合だとそうは問屋が卸してくれないのですが、バックサイドはなぜかうまくまとまるんです。
 まぁ論より証拠ということで今回、僕の(きっとみなさんも)お気に入りBs 360マスターたちの映像をご紹介しますのでご確認ください。なかでもそれをステアやマニュアルに取り入れてしまうジーノ・イアヌーチはもはや神です。

--Takayuki Hagiwara (Fat Bros)

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