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 先週1月11日は成人の日。今年で20歳を迎えるスケーターも少なくない…
──1995 MASTERPIECES

2016.01.20

 先週1月11日は成人の日。今年で20歳を迎えるスケーターも少なくないと思います。自分が成人を迎えたのは遥か20年前の1995年なのですが、思い起こせば、この年は良くも悪くも実にさまざまなことが起きた1年でした。1月には阪神・淡路大震災が西日本を襲い、3月には地下鉄サリン事件が日本列島を揺るがしました。このように歴史に残る忌まわしい災害や事件は起きましたが、スケートコミュニティでは数々の名作がリリースされた1年でもありました。ということで今回のSLIDERコラムでは、今年成人を迎えるみなさまと同じく1995年に誕生した個人的に重要だと思うスケートビデオをご紹介していきたいと思います。

 

SUPREME - A LOVE SUPREME


この作品は、当時の自分の感度の低さのせいかリアルタイムでひっかかったわけではありません。当時のSupremeをフィーチャーしたアート作品といったところでしょうか。制作はトーマス・キャンベル。BGMはジョン・コルトレーンの“A Love Supreme”。全編モノクロで柔らく温かい質感のフィルム映像で、NYCのストリートと当時のSupremeクルーがスクリーンに映し出されていきます。お洒落です。

 

WORLD INDUSTRIES - 20 SHOT SEQUENCE


この時代に一世を風靡したWorld Industriesの4作目。BGMにWu-Tangをはじめとするヒップホップを多用しています。当時の最先端のテクニカルスケーティングが凝縮しています。特にLAのB系スケーターで構成されたMenaceの不良っぽさが個人的にたまらない名作です。ここではナタス・カウパスが立ち上げジェイソン・ディルやジーノ・イアヌーチが在籍した101と前述のMenaceのセクション、そしてカリーム・キャンベルのパートをご紹介。ちなみにオンラインで発見できませんでしたが、Primeのセクションには岡田 晋のパートも収録されています。

 

CHOCOLATE - LAS NUEVE VIDAS DE PACO


Girlの姉妹ブランドであるChocolateによるデビュー作。ディレクターは世界的な映画監督として名を馳せるスパイク・ジョーンズだけあり、しっかりとした西部劇チックなストーリーラインに沿ってパートが展開されていきます。個人的に故キーナン・ミルトンとマイク・ヨークのパートが見どころです。ちなみに余談ですが、キース・ハフナゲルの息子の名前はキーナン・ハフナゲル。

 

PRIME - 5

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岡田 晋のパートが収録されているので、この作品もリストから外すことはできません。日本人ということでピチカート・ファイヴの曲が起用されています。ちなみにPrimeはクリス・マーコビッチが立ち上げたスケートカンパニー。当時、直接マーコビッチからラブコールを受けてチームに加入。

 

FESN - FAR EAST SKATE NETWORK


昨年で設立20周年を迎えた東京は中野発のビデオプロダクション、FESNによる初セルフタイトル。チームやクルー単位ではなく、日本各地で出会ったスケーターたちを起用。国内のシーンを繋いだ重要な作品であります。BGMは、Kemuri Productionに所属していたDJ Redによる即興DJプレイ。当時の“JAPAN”が詰まった秀作です。ダイジェスト版をどうぞ。

 

NEW TYPE - TOKYO 95

round-10102

この作品は、日本のスケートシーンにおいてあまりにも重要な作品であります。岡田 晋と米坂淳之介を軸に、当時の最先端のストリートスケートが繰り広げられていきます。このおふたり、スキルが高すぎます。オンライン公開されておりません。なので、この対談記事を読んでふたりの凄さを感じてください。『TOKYO 95』をまだ観たことがないという新成人は、近所のおじさんスケーター、またはお近くのスケートショップで観せてもらってください。

 

 以上、6作品が個人的に思い入れのある1995年の重要な作品です。ざっと整理してみて気づいたのですが、この1年で岡田 晋は4作品にも登場しています。フルパートを3つ、そしてそのうちアメリカの作品がふたつ……ハンパありません。なにはともあれ、リリースから20年経っても色褪せることのない名作を今一度チェックしてください。

--MK

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