「ドパガキ」というワードを度々聞くようになりました。この春〜夏あたりから耳にするようになったこの言葉、おそらく今年の流行語大賞にノミネート待ったなしでしょう。身の周りの人との会話でもよく出てくるようになりましたが、聞いたことない人のために説明しておくと「ドーパミン中毒のガキ」を略してドパガキ。なかなかのディスが込められた響きです。「老害」の対義語のようなニュアンス…であるとも、どっかの記事で見ました。
要するにショート動画やゲームなどの刺激に慣れ、さらに強い刺激を求めるようになり、集中力の続かない若年層のことを指します。1本の映画を視聴するだけの集中力がなく、内容を短くまとめた動画で作品を観た気になったり、ひとつの曲だってサビのとこだけ聞いて終わり、それも倍速でな…ってのが本当にあるみたい。なんてこった。
その問題に深く関連する存在が、SNS。日本では特段の対策は取られていませんが、オーストラリアやヨーロッパ、アメリカの一部の州など世界各地で若年層、主に16歳以下のSNS利用を禁止する法律や規制が次々と出てきています。世界の至るところで「Dopagaki」の問題が表面化しているのでしょう。おそらくその規制は日本でもそのうちに…。
SNS、特にインスタグラムはスケーターとの親和性が高く、気になるところです。日々のスケーティングを撮影し、投稿するだけで世界に発信される。いい動きをしていて注目されてくると、わざわざ昔みたくスポンサーミービデオを制作して各ブランドや代理店にアプローチしなくとも、向こうから声がかかったりする。若年層、さらにはその下のキッズなんかも少々乱暴な言い方をすれば青田買いされるチャンスがそこにはあるわけですが、それも規制が進むとどうなることでしょう。規制に理解はできるものの、そんなメリットまで奪われかねないのも考えものです。
そんないかにも現代社会の問題を捉えたワードのひとつが「ドパガキ」なのでしょう。そんなドパガキはスケートビデオをじっくりと鑑賞することができるのだろうか? そうそう、Plant Gripを手掛ける榎 タクマが新たに今月ローンチを控えるボードカンパニー、Lidlocksもなんだかそれに通づるようなメッセージを訴えかけてたなぁ。ドパガキ共に対する煽りか、ドパガキを作ってしまった社会や大人たちへの皮肉か? まだ全容はわかりませんが、そんな新たなカンパニーの動きを楽しみに待つとします。ショート動画でもスクロールしながらな。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)


















