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これまで残してきたパートの数々とともにメロウなインタビューをチェック
──QUIM CARDONA

2014.09.30
quim_cardona
ジョシュ・スチュワートの最新作『Static IV』でラストパートを飾ったイーストコーストのレジェンドでありORGANIKAのプロ、クイム・カルドナ。クイムが残してきたパートの数々とともにメロウなインタビューをチェック。
[JAPANESE / ENGLISH]

Interview by VHSMAG Photo courtesy of Organika
 

VHSMAG(以下V): まずは出身地と現在の活動拠点を教えてください。

Quim Cardona(以下Q): “Pファンク”で知られるニュージャージー州プレインフィールドで生まれてイーストコーストで育った。NYCでずっと滑り続けてきた感じだね。母方の家族がNYのアップタウン、123rdとアムステルダムの出身でよく祖父や祖母を訪ねた。現在の活動の拠点はニュージャージー州のジャージーシティやホーボーケン、NYC、フィラデルフィア。住んでいるのは最近注目を集め始めているニュージャージー州のベイヨン。ClassicというスケートショップやThe Bridgeというスケートパークがある。いい街だよ。

V: 現在のスケーターとしてのスタイルはどのように形成されたの?

Q: スケートに形はないと思う。スタイルが形成されたというよりも、自由であり続けているという感じかな。すべては神の恵みだよ。初めてのボードは父親に買ってもらった。そして母親が8歳だったオレと双子の兄のマイクをブルックリンバンクスまで車で連れて行ってくれた。家族に感謝だね。兄のマイクと父親はもうこの世を去ってしまったけどね。

V: ’90年代のイーストコーストのスケートシーンについて聞かせてください。

Q: スケートとHip-Hopの黄金期にNYCで育ったんだ。’90年代初めは、今のようにスケートがイケていて受け入れられるような時代ではなかった。ニュージャージー出身のオレたちがNYCでスケートするにはそれなりの覚悟が必要だった。まずはスケートスキルでオレたちの存在を証明しなければならなかったからね。当時のスケーターにフレンドリーなヤツなんていなかった。スポットで座らずにつねにスケートをしてプロップスを得ていた時代だったんだ。
 それでも、’90年代のスケートシーンは最高だった。当時の記憶は決して色褪せることはない。今でも当時のスケートを振り返ることがある。今日の新しいアイデアと、これまでにNYCで培ってきた20年の経験を組み合わせることができるのは最高だよ。今は若いスケーターを中心にSushi Wheelsをプロモートしてビデオ制作を行っている。スケートファミリーを築けるのは最高だよ。


SFやNYで撮影されたReal『Non Fiction』(’97年)からクイムのフルパート。

V: 最近の毎日はどんな感じ?

Q: 朝起きて朝食をとる。電話を何本かしてメールをチェックする。犬を連れ出して一緒にプッシュする。コーヒーや紅茶を楽しみながら仲間とビジネスの話をしたり、アート、写真、音楽やスケート談義をしたりする。そしてNYで生まれたアイデアを各地に広めるんだ。今も車で旅をしている途中だ。スケートをしていないときはスタジオに入って曲作りをしている。テディ“ベックス”パウエルがプロデューサーを務めたオレのアルバム『Chocolate Girl』が完成したばかりだ。

V: 少し前に『Static IV』がリリースされてラストパートを飾っていたけど、どうやってあのパートの話が来たの?

Q: ジョシュ・スチュワートからパートの話が来たんだ。ヤツはマジでイケてるよ。フィルマー、そしてエディターとして、ヤツはスケートのリアルさやRAWさを記録して伝えているんだ。『Static IV』と『Static V』ではみんな最高のパートを残している。制作期間は7年。’06年から現在までの記録なんだよ。マイアミからNYCまで、イーストコーストの街々で撮影されたものだ。まだまだ止まらないから乞うご期待だね。

V: パートには兄の故マイク・カルドナも登場していたね。

Q: マイクはスケートのために生きたヤツで、いろんな人に影響を与えた最高のスケーターだ。マイクの魂は永遠に消えることがない。スケーターが楽しそうにしているのを見るたびにマイクのことを思い出すよ。


411VM issue 18に収録されたBrothersセクション。双子の兄、故マイク・カルドナとのダブルパート。

V: クイムのスケートスタイルをひと言で言い表すと何?

Q: かつてバーカー・バレットがオレのスケートスタイルをカンフーじゃなくて“クイムフー”と言ったことがあったな。スケートは驚きの連続だ。まだまだ見たことのない新しいスタイルが出てくると思うよ。


FESN『overground broadcasting』(’08年)からクイムのパート。カンフーならぬ“クイムフー”スタイル炸裂。

V: ではOrganikaの魅力は?

Q: Organikaはオレ自身でいさせてくれるカンパニーだね。オレと同様に若者に与えるポジティブな影響も最高だね。ライダーもみんな独特なスタイルを持ったスケーターばかりだし、素晴らしい個性の持ち主でもある。小さなカンパニーから見守ってきたけど、今は実をつけた大木に成長しているよ。

V: イーライ・リードとジョシュ・マシューズがチームに加入してさらにいい感じになっているね。

Q: ヤツらがOrganikaのチームに加入して興奮しているよ。ヤツらのパートが待ち遠しくてしょうがない。イーライはオレが何年も前にボストンで初めて会ったときから最高のスケーターだ。イーストコーストが誇るヘビーヒッターだね。2015年3月にOrganikaの最新ビデオが出る予定だから要チェック。


Organikaからリリースされたイーライ・リードのウェルカムパート。チームメイトでありイーストコーストのレジェンドであるクイムも出演。

V: では最後に今後の予定を教えて。

Q: 自分のウィールカンパニー、Sushi Wheelsのチームを作り上げているところだね。いいライダーが揃っているよ。17歳のアリク・スタリー、21歳のジャバリ・カーリッド、23歳のモー・チャキリ、17歳のガールスケーターのビートリス・ドモンド。日本のスケーターのみんな、近いうちに会おうぜ!

 

Quim Cardona

カンフーのようなスケートスタイルを武器に’90年代からイーストコーストを拠点に活動するOrganika所属のプロスケーター。スケート以外にもアートや音楽活動も精力的に行い、自身の初Hip-Hopアルバム『Chocolate Girl』をリリースしたばかり。iTunesでも購入可能。
@thequimstagram

 

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