生まれ育った沖縄へ帰るのは約1年ぶりのこと。1週間超のお休みを頂戴し、久しぶりのロングステイとなりました。今回の帰省の目的は家族・仲間との団欒はもちろんですが、コンクリートパークにフルリニューアルを果たしたかつてのローカルパークで滑ること、別のパークでは宿題として残してしまっていたトリックを片づけること、仲間たちの始めた新しいお店を覗いてみることなど。「ヒマんちゅ!」って言ったそこのあなた、正解っ! まるで生産性ゼロ、消費爆増。
あともうひとつ、これもしばらく寝かせておいた案件が。実家近くにある廃墟まっしぐらとなりつつある場所の潜入捜査であります。ちょっとボカした表現にすると、もう何十年とそこに鎮座していた巨大な医療施設が隣町へとお引越し。そのため建物と広い敷地がちょい前から封鎖されているのです。封鎖されているとはいえショボいフェンスを乗り越えれば誰だってトレスパッシング可能。大きすぎる施設が故、再利用や再開発の目処も立っておらず、解体される気配もありません。前回・前々回の帰省時から気になって情報を探っていたのですが、おそらく大丈夫であろう…という判断で決行したのです。
なんでもその施設が稼働していた頃、その中庭はプラザみたく絶好のスポットになっていて、少なからず映像や写真に登場してきました。大理石のレッジ、ステア、マニュアル台、その他諸々が密集しているのです。こんなスポットが近所にあると知っては、ことあるごとに仲間とそこでスケートしては原付でやって来る警備員にキックアウトされる…そんな中高時代を過ごしました。それでも施設が施設だけに当時はどうも気まずくて見に行くことすら憚られていた、その奥の奥まで視察。新たな発見をすることができました。
小高い丘の上に鎮座する、役目を終えた大きな建物。ボロボロに崩れかけているでもなく、スプレーの落書きもなければ、割れたガラスや散乱したゴミなんてのも見当たらない。整然としたままそこにある様子は俗に思い浮かべる「廃墟」とはまた違ったものかもしれない。ただ人気だけがなくなり、手入れされることもなくなった草木が無造作に伸び散らかり、そこに残っているのは在りし日々に数々のスケーターがメイクしたトリックの記憶だけなのでした。それはまるで松尾芭蕉の詠んだ有名な句、「夏草や 兵どもが 夢の跡」を具現化しているかのよう。知らんけど。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)
















