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スケートボードをすることそれ自体がひとつの芸術活動ですが、何かしら形にできないのであればそ…
──打ち明け話

2017.04.28

 早いものでもう4年と10ヵ月、この連載もいよいよ今回が最後となりました。ここVHSMAGの編集長と某インターンに2回ほど代打をお願いしたことがありましたが、トータルの原稿納品数を今回調べてもらったところ、なんと前回の原稿でちょうど250本目でした。最後となるこの回がちょうど250本目だとなんとも区切りがよくて気持ちが良かったのかもしれませんが、回数の問題ではなく、この連載をスケートボードへの愛情を持って続けることができたことに対しての満足感で今は満たされています。僕にはスケートボードを嗜むもののひとりとして、ささやかながら常日頃心がけていることがあります。それはスケートボードを通じて何か生産的なことやモノ、つまりはひとつのアートを生み出し表現することの大切さを知ることです。
 みなさん一人ひとりを含め、実に多くのスケーターたちが日々奮闘して、なにかを表現し続けています。それは練習を重ねて積み上げた自信を映像に撮り収めてビデオパートを完成させることだったり、良質な写真を残すことだったりします。そしてこれにはもちろんそれらを撮影して編集したり、厳選して形にしたりする、いわゆる撮影者側の芸術活動が欠かすことのできない大切な要素であることは言わずもがなです。またスケートボードそのものに関わらずとも、そこから受けた刺激を自分の中で再構築し、それらをペインティングや音楽活動、アパレルブランドの核心的部分などに落とし込んでひとつのアートを完成させる者など、さまざまなスケーターたちがさまざまな方法で、表現活動を行っている今があります。個人的にはスケートボードをすることそれ自体がひとつの芸術活動なのではないかとの結論に至り、今もそれをあくまでもマイペースに実践しているのですが、やはり何かしら形にできないのであればそういったものは人には伝わらないという部分もあるかと思います。そういうスケートボードに対する思いを形にしてそれをみなさんに発信する機会を与えてくれたのが、僕の場合はここVHSMAGから与えられたこのお仕事でした。基本、人が集まるところに積極的に参加するのはどうも苦手で、お叱りを受けるくらいのマイペースさで好きなように滑り、何人かの仲間を集めて酒を飲んではスケートに対して熱弁するくらいしか能のない僕を拾ってくれたVHSMAGは、実に251回も僕に打ち明け話を発信する機会を与えてくれました。
 完全な自画自賛ですが、打ち明け話とはいえ1回につき千字前後、これを250回続けることでトータル25万字くらいの文章を書き上げることができました(内容はさておき)。一般的な文庫本の文字数が10万字くらいなようなので、我ながら文庫本2冊くらいのスケートボードに対する文章を書き上げたことには、多少ながらも僕が信じて今まで続けていることに自信を与えてくれました。
 最後の打ち明け話になりますが、ここまで駄文に付き合ってくれたみなさん、どうもありがとうございました。どんな形であれ、スケートボードを楽しむことをどこにいても一緒に続けましょう。続けてさえいればどこにいようと何をしていようと必ずまた会います。そしてこれからも引き続き、ここVHSMAGをどうぞよろしくお願いします。

─Takayuki Hagiwara
 

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