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Pontus Alvの3作目のフル・ビデオ『I like it her…
──POLAR SKATE CO. “I like it here inside my mind, don’t wake me this time.”

2016.02.03

polarvid3.

Pontus Alvの3作目のフル・ビデオ『I like it here inside my mind, don’t wake me this time.』のプレミア上映がいよいよ、2月11日にコペンハーゲンのライブハウスPumpehusetにて催されます。元々は昨年の5月16日、彼の35歳の誕生日に公開する予定でしたがおそらく自身のスケート・カンパニーPOLAR SKATE CO.の業務との兼ね合いでビデオの編集が間に合わなかったのでしょう、ずれにずれてようやくの完成となったようです。

驚くことにインスタグラムでの告知以外に何も情報がない、というか予告編すら現時点では存在しないのですがかえって期待は高まるばかり。これまでの作品『The Strongest of the Strange』や『In Search of the Miraculous』、そしてPOLARが始動してからの数々の短編を観てきた人なら今回だって一筋縄ではいかないことは承知のことと思いますが、なんと言ってもタイトルからしてエモい。「自分の頭の中の世界を気に入ってるんだ、だから今回は起こさないで (意訳)」ですよ。一体どんな物語やヴィジョンがつまっているのでしょうか。これまでの作品ではマルメのスケート・シーン、DIYスポットをめぐる攻防、Alv一家が残した写真や8ミリ映像のアーカイヴから紡ぎだす父親や祖父母をめぐる物語などを絡めた美しい映像とその中に散りばめた数々のメッセージで果てしなく強烈な世界観を作り上げてきましたが、2011年以降はPOLARのプロダクツを通して自分が理想とするスケートボーディングの姿を提示し続けてきたPontus。ウォールライドやノー・コンプライといったシンプルなトリックをトレンドに引き戻すほどの影響力をもった現在、彼がこの新作で私たちに何を見せてくれようとしているのか楽しみでなりません。

サントラも気になりますし、ラスト・パートを飾るのは誰なのでしょう? Hjalte HalbergかAaron Herringtonなのか? いやKevin Rodriguesの線も捨てがたいし、OskiことOskar Rozenberg HallbergがPOLARが始動してからの数年間で経てきた成長の記録だってすごいパートになりそうだし... あるいはこれまではラスト・パートを他のライダーにゆずってきたPontusがあえてここでトリを飾り、この作品をもって「プロ・スケーターPontus Alv」を葬り去るつもりなのでは!?(つまり別の意味での「ラスト・パート」)なんてことまで妄想してしまいます。

このエモい文章を書くにあたってこれまでの作品を久々に見返してみましたが、いかに自分のスケートボーディング観が彼の存在、作品によって形作られてきたのかを改めて実感しました。想い出がつまりまくってます。そしていまだに新たな発見もあります。この新作もまた、ものすごいインパクトを自分に与えてくれることを願ってます。

http://polarskateco.com/

KATSUSHIGE ICHIHASHI
KATSUSHIGE ICHIHASHI
市橋勝茂
(スケートボーディング愛好家・翻訳家)
ドイツ・ハンブルグ生まれ、大阪育ち、東京在住。デッキに乗ってる時間よりもスケートボーディングを観たり、それについて調べたり、書いたり、翻訳したりする時間の方が長くなってしまった不思議な人。Luecke(リュケ)というブログもやっています。
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