スケート誌SLIDERのVol. 40が発売。自分がキッズだった頃は故デビル西岡さんが監修していたOLLIEマガジン(今のとはまったくの別物)を食い入るように見入っておりました。それこそ雑誌に穴が空くんじゃないかってぐらいスケートフォトを鬼見しながら、スケートへの思いをあれこれ巡らせたものです。ひょっとすると、かつての自分と同じような気持ちで、SLIDERの発売を心待ちにしているスケーターがいるかもしれない。そう考えることで、誌面作りに妥協や手抜きは許されないと自分を戒めるのです。
手前味噌にはなりますが、我々VHSMAGスタッフもSLIDERの編集作業に携わらせてもらっております。記事を書いたり、撮影に同行したり、編集長の肩を揉んだり、愛人との密会をアシストしたり…。毎号〆切との闘いも含めカオスの連続なのですが、今号(Vol. 40)でスタッフの頭を特に悩ませたのが、カバー写真。ギリギリまで協議を重ねた結果、土壇場で有馬昂希のノーズグラインドのテールグラブ写真がカバーに抜擢されたのですが、もともとはハバレッジ(&レール)でのスミスグラインド(兼ノーズグランド)が、カバーの第一候補だったのです。どちらも有馬昂希による甲乙つけがたい素晴らしいスケート写真(構図もスポットも体勢もザ・グレート・カブキ)。現行のカバーもいい感じなのですが、最終候補まで残ったカバーもいい感じ。
ということで、出版元には内緒で幻のカバーをお見せしちゃいます。どちらにせよSLIDER誌10周年を飾るに相応しい、最高で最強なスケート写真(カバー)なので。「タイオス!」
─KE