みなさん「映えてますかぁ〜?」 もはや現代人の生活の一部となりつつあるインスタグラム。
インスタを介して隠れた才能が掘り起こされたり、海外から逆ナンされるなど、一昔前では考えられなかったダイレクトな邂逅に満ちた魔法のアプリ。20数年前だったら図書館に出向いたり、辞書を開いたり、専門家に尋ねたり、お金を支払わなければ得られなかった有益な情報を、寝そべりながらインプット可(aka ポケットCIA)。自慢のトリックを個人レベルで世界へ伝達できる媒体として大活躍。スケート動画を発信するもよし、偽りの自分を演出するもよし、暇つぶしや寂しさを紛らわすためでもよし、誹謗中傷以外であればどのように利用しようが基本自由。
ただ、ビジネスのマーケティングツールとしての需要が高まるあまり、インスタ至上主義みたいな偏った価値観が蔓延している感も…。もはや他業界ではデフォルトだけど、本物志向(のはず)のスケート業界ですらフォロワー数の売り買いが横行しているとかいないとか。評価の対象も、スケートスキルよりもフォロワー数重視のあまり、ブランドフィロソフィは度外視で、なりふり構わずインパクト勝負。スポンサー付けたいならフォロワー数を伸ばすほうが手っ取り早いってことで、スケート活動そっちのけで“フォロワー数”と“いいね”を求めて東奔西走。どうやらプロスケーターの定義も多様化していて、わざわざフルパートを作るよりもワサップ Yo〜。目指せインフルエンサー! ってことで、過去の発言はなかったことにして、思想や哲学さえもセックスチェンジ。
とまあ、堅苦しい話は左スワイプで、今ではインスタやってないと変人扱いされそうな風潮があるけど、逆にインスタやっていない(2019年10月現在)スケーターのほうが、自己顕示欲の塊よりも映えてるよね。ア〜ァアアァ〜(ターザン風)。
─KE