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黄昏の90sジーニアス・スケーター
──JERRY FOWLER

2016.05.26

 '90年代半ばといえば、World Industries系列ブランドの最盛期にあたり、不良スタイルがティーンスケーターの潮流(そもそもカウンターカルチャーだけど)。その頃に決して“クール”ではなかったけれども、World系のそれとは異なるかっこ良さを醸し出していた隠れ天才系スケーターがいまして、今回はその人について。
 彼の名は、ジェリー・ファウラー。当時は知名度が高くなかったToy Machineの一員としてデビューし、エド・テンプルトンとイーサン・ファウラーのトリオで行動しているのを何度か目撃したことがあります。パツパツの回し技と豊富なヴァリエーションのレッジトリックが得意で、違った意味で気持ちのいい滑りをするスケーターです。滑りに性格が表れるとはよく言いますが、おそらく彼はとても几帳面でマイペースな人だったのではないでしょうか。というのも、ビッグなレールやステアには目もくれず、身の丈にあった滑りといいますか、自分で完璧にコントロールできる美しいサイズを理解し、旬とされていたファッションやスタイルに惑わされることなく淡々とマイスタイルを構築していたような気がします。派手さこそありませんが、時代の先を行くトリックをいち早く取り入れ、リップスライドからの抜けに関しては彼の右に出る者はいなかったはずです。ただ、その地味さゆえにToy Machine後のスポンサーはどれもパッとしないというか、実力に伴わないマイナーなブランドに所属し気がつくとシーンの外側にいた…的な人です。それでも数年に一度は思い出してしまう、妙な中毒性を放つスケーターなのでディグってみたところ、10年前の記事ではありますが、ボストンで救急車のドライバーとして活躍しているそうです。ちなみに、ジェリー・ファウラーとイーサン・ファウラーは兄弟ではないのでお間違いのないように。

--KE

 

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