ビッグトリックに定評があり、かつてDCやRealからシグネチャーモデルをリリースしたプロスケーターのニック・ドンピエール。いつからかその名前を聞くことが次第に少なくなり、気がつけばシーンから姿を消してしまった。今どこで何をしているのか、そんな疑問を解決してくれるインタビューがSkateboarder誌のウェブサイトに登場した。
内容はこうだ。まず2011年にDCのコペンハーゲンツアーから戻り、帰国した翌日の誕生日に仲間と湖で遊んでいた際に首を骨折するという大怪我に見舞われた。さらにはヘロイン中毒の母親の存在がニックを精神的に追い込んだことがプロスケーターとしての仕事に支障をきたし、DCとRealからシグネチャーモデルの打ち切りが決定。以降、パーティへ行く回数が増え、昨年7月に“スペシャルK”というドラッグを摂取。身体の様子がおかしかったため病院に行くと、“スペシャルK”はバスソルトと覚醒剤のミックスだったことが判明。その後、昏睡状態に陥り、ESPNは「ニックがオーバードーズをした」との記事を発表。退院後は心療内科により幼少期の記憶を遡ることで精神の安定を取り戻したという。
度重なる不運や誤った決断により、シーンから姿を消してしまったということだ。現在、ニックは回復し、スケートをしているとのこと。完全復活を果たし、またハンドレールやステアを果敢に攻めるニックの姿を楽しみにしたいものだ。
--MK