6月21日(金)。Go Skateboarding Dayのイベントが不本意な暴動に発展したというニュースがネットを騒がせています。
場所は南米・コロンビアの首都ボゴタ。年に一度の「スケーターの祝日」を祝福するために大勢のスケーターが大通りをプッシュ。その時オートバイに乗った警官が猛スピードで人混みの間を縫うように走行し、スケーターを跳ね飛ばしたことで激しい衝突が起きた模様。逆上したスケーターが転倒した警官を攻撃、他の警官もスケーターを轢き倒すという異常な状況に。さらには抗議した女性を殴打、ヘルメットを被ったままヘッドバットで地面に叩きつけるという始末。警察車両までもがスケーターを轢きまくっています。銃声も辺りに鳴り響き、まさに収拾のつかない混乱の極み。
大勢のスケーターが大通りをプッシュするのはGo Skateboarding Dayに世界中でよく見られるお決まりの光景。スケーター以外の人からしたら迷惑行為と見られてもしょうがないかもしれませんが、今回の警官の行為は「スケーター=悪」という偏見によって引き起こされたスケートハラスメントそのもの。現地のニュースによるとボゴタの警察は職権を乱用して過度な暴力を行使することで有名とのことですが(麻薬絡みの事件が多いせい?)、これはさすがにやりすぎ。
今回の騒動は地球の反対側で起きたものですが、ここ日本でもプッシュしているだけで警官に腕を掴まれたり署に連行されたりという話も耳に入っています。オリンピックを来年に控えてスケートに注目が集まる昨今、いろいろと考えてみる必要がありそうです…といったタイミングで、スケートと社会の関係性をテーマにしたSLIDERの最新号が明日(6月28日)発売。スケーターを敵視する偏見にとらわれた世間のみなさまへ。FUCK YOU, TOO!
--MK