「スケート&デストロイ」を掲げるThrasherの対抗馬として、'83年に「スケート&クリエイト」のスローガンのもと立ち上げられたTWSことTransWorld SKATEboarding。先日、スケート誌の二大巨頭のひとつとしてシーンを支え続けた同誌の廃刊が発表されました。そもそも2000年頃に版元のTransWorld社がTime Warnerに売却され、グラント・ブリテンやデイブ・スイフトといったOGメンバーが退社してから少しずつ勢いが失われていった感はありましたが、とうとう終焉を迎えることになってしまいました。
TransWorld社はこれまでに幾度となく売却され、最終的にThe Enthusiast Networkという企業の傘下として刊行されていました。しかし従業員の半数を解雇することを条件に同社がAmerican Mediaによって買収されることに。つまりTWSのスタッフもその半数に含まれ、スケートにまったく理解のない企業によって必要ない媒体と判断されたということ。そうして2019年3/4月号を持ってTWSは終了。しかも同誌の定期購読者には、TWSの代わりにMen's Journalという雑誌が送られるとのこと。これは健康、フィットネス、スポーツ、旅行をテーマにした、スケートに無関係の一般大衆に向けた男性雑誌。スケートに対する愛情のない企業によるスケーターへのふざけた対応にはもう笑うしかありません。
このような形で36年の歴史にピリオドが打たれるとは。幼少期からさまざまなスケートの知識を与えてくれた雑誌だけに残念でなりません。ということで、これまで良質なスケート情報を届けてくれたTWSにリスペクトの念を込めて、以下の動画をもう一度。
--MK