VANS × SHAKE JUNT - SLIP-ON PRO

新たなステージへ
──KENTO YOSHIOKA

2020.10.15

 先日Thrasherから公開された吉岡賢人のEvisenパート。日本人スケーターならすでにチェックしていることだと思います。まだという人は、これを機に観てください。
 初めて吉岡賢人の存在を知ったのは、たしか彼が上京する前の2014年。当時の彼はスケート歴4年の15歳。当サイトに愛媛から彼の動画が送られてきたのがきっかけだったと記憶しています。その動画はIpponの企画で使用させていただいたのですが、完成度の高いテクニカルトリックが印象的でした。この頃の彼のスタイルはどちらかといえば正統派寄り。それが翌年のIpponではフットプラント、インポッシブル、ウォール、ノーコンプライとオールドトリックに捻りを加えたトリックセレクションで自分の路線を見つけ、16歳で我が道を行くスタイルを構築。
 これは個人的な見解ですが、スケートとは難しいもので、ただ単にスキルがあるから注目されるわけではありません。スキルはもちろん不可欠ですが、それに加えて華というかカリスマ性や個性が重要になってくる。たとえ幅広いトリックができても存在感が欠けていれば非情にも記憶に残らないこともある。といって人と違うことをしようと奇をてらっても、それが残念な結果に終わることも。おそらく自分に合ったスタイルや魅せ方を見つけることが重要なのだと思います。吉岡賢人のノーコンプライやボーンレスなどを例にとっても、あれは誰がやっても許されるトリックじゃない。あそこまで上手く魅せることができなければワックと言われかねない危険なトリックセレクション。スケートは自由なので何をやるかは本人次第ですが、吉岡賢人が海外から注目を集めるようになったのは彼だけの色を見つけることができたからだと思うのです。
 愛媛から上京し、当サイトではIppon、Pick Up、Feature。海外ではNYのホーミービデオ『Ciao』、さらには自身のハードウェアブランド発足に今回のEvisenパート。露出を重ねて着実にステージを上げています。
 これでもまだ21歳。この先どういう形でまた我々を驚かせてくれるのか楽しみです。ということで、オリジナルスタイルで世界へと羽ばたく吉岡賢人のパートを今一度。

--MK

 







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