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 Jerami Dale Johnson…通称JJ。自分では「デブ外人…
──「バカなデブ外人です!!」って言いますが、本当はマジメでしょ!?

2012.10.11

 Jerami Dale Johnson…通称JJ。自分では「デブ外人ね!!」なんて呼ぶこの男。巨体にそのファニーなルックスも手伝って、もう存在感は抜群だ。
 そんなJJに初めて会ったのはたしか3年前のこと。原宿のとあるショップで紹介されて、LAから頻繁に来日しているフォトグラファー&ビデオグラファーだということを知った。強烈だったのはいきなりTシャツをめくり上げ、そのファットな腹肉を見せてきたこと。「なにごと?」「どういう状況?」とにかく突然の出来事にその時は大いに焦ったりもしたが、あとから彼という人物をよく知れば、JJがそんなストレンジなことをするのに特に理由も衝動もなかった。ただただ、それはナチュラルで、彼なりのジョークを交えた挨拶だったというわけだ。そう、いま思えばまともに相手しているのがバカらしい(笑)。
 まぁ、そんなおちゃらけJJとは彼が来日するたびに顔を合わせ、時にはフォトグラファーとしても仕事を御願いしたりしていたわけだが、今年の初旬、そんな彼が日本に移住してくるということを聞いた。「えっ、まじ!!」 それはもう本当に目玉が飛び出るほどの驚きだった。LAではフォトグラファー、そしてビデオグラファーとしてそれなりの地位とコネクションを築いていたJJ。それなのに何もいまさら日本で仕事をしなくても…。というのがその時の正直な感想だった。もちろん彼を大いに歓迎したい気持ちもあったが、誤解を恐れずにいえば、彼のキャリアや生活のことが少々心配になったのも確かである。
 しかしそんなオレのどうでもいい心配をよそに、JJは単身日本に移住した。積極的な彼を、温かくそして手厚く迎え入れたのは当サイトを運営するVHSMAG。彼らはJJが活躍する場を設け、さらにオフィスにはデスクまで用意した。40歳を越えたJJが新天地・日本で新たな生活を送るのには、周囲の反対とリスクが伴っただろう。だが彼は行動を起こし、それに共感する同志たちは最大限のサポートで迎えた。こんなふうに文字を羅列すれば、ほんの数行のことではあるが、そこには決して言葉では表現できないほどのJ.Jの決意があったにちがいない。
 こうして日本に移住して半年が経ったJJはいま、VHSクルーとして日本のスケート業界、バイク業界、そして音楽業界をクロスオーバーしながら、その活躍の場を広げている。時には自らと大きく歳の差がある10~20代のスケーターやバイカー、そしてミュージシャンとも仕事をすることがあるが、その際も持ち前の物怖じしないポジティブな姿勢で、現場の雰囲気をとても心地良いものに変えているのだ。
 いま、そんな彼を見ていて思うことがひとつある…。「もう歳だから~」なんて文句は本当に意味のない言葉だなと。それって歳を理由にして、目の前のことから逃げ出したいだけなのかもと。そう、月並みな表現だけれど、何かを始めるのに遅いなんてことはないのかもしれない。時にそのポジティブな思考が周囲の心を突き動かし、道を開く場合もあるのだから。
 「デブ外人!!」いいね!!

--Kota Engaku

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