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VHSMAG · VHSMIX vol.31 by YUNGJINNN

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ADIDAS SKATEBOARDING /// TYSHAWN II

REST IN POWER
──DEDICATED

2019.12.27

 早いもので今年最後のYo! Chuiでございます。本記事がアップされる金曜日、比較的長めの正月休みを前に仕事も上の空…なんて方も多いことでしょう。あ、僕ですか? これを書いている時点では何ひとつ予定が定まっておらず、映えない休みになるんじゃないかと逆にザワついているところです。
 今年の出来事、ことスケートボードに関して印象に残ることは何だろうか。そう考えた時にまず出てくる答えはThrasher編集長、ジェイク・フェルプスの他界だったのかなと。慌ただしい日々の中で雑誌やウェブサイトを細かくチェックできているワケでもなく、信者だと言えば嘘八百もイイところなのですが、編集長の座を手にしてから25年以上もスケートボーダーのあり方を体現してきたアイコン的存在が亡くなってしまったのですからね…。思えば8月に訪れたサンフランシスコとニューヨーク。“RIP JAKE”の文字はローカルスケーターのデッキやパーク、スポットなどいたるところに書き刻まれているのを目にしました。4月に不慮の事故で他界したパブロ・ラミレズ、5月に自ら命を絶ったベン・レイマースだってそう。彼らなりのリスペクトや追悼の気持ちの表し方にも思うことがありました。
 亡くなってしまったスケーターの生前の滑りが映像作品内に登場したり、他界した後にパートが公開されることもしばしば。故人の勇姿は思い出話のきっかけとなるし、その存在を知らない若いスケーターにとっても新しい発見となることもあるでしょう。
 さて、先日VHSMAGプレゼンツで盛り上がったイベント“Gang Bang”。根岸 空、佐々木真那というホープふたりの衝撃映像にブッ倒れる者続出という最悪のシナリオを防ぐべく、僕らSketchy Lifeもフルレングスを発表させていただいた次第。本格リリース前に早くもネタバレとなってしまいますが、そこにも隠されていました、追悼のパート。今から3年近く前、急性心不全により他界した僕らの仲間、カツ兄。「いつかカツ兄のパートを作りたい」という首謀者・砂川元気の熱意のもと、過去のスマホの映像なども掘り起こしてひとつのビデオパートに。何を隠そう、これが死後にして初のフルパートなのだからきっと彼も遠くから笑って観てくれることでしょう。これもまたスケーターのやり方として、心がアツくなってやみません。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

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