
スケートの世界に限らず、ジョンとリックと言えばそれは多くの人物が思い浮かびますね。しかし僕はスケートのことばかり考えているので、ジョンとリックと聞くとすぐにスケーターを思い浮かべてしまうクセがあります。しかも「カーディエルとハワード!」のような模範解答的な人物ではなく、今回は個人的にちょっとした共通点を昔から感じているお二方にフォーカスしてみようと思います。
そのお二方とは、ジョン・ラットレイとリック・マクランクです。ラットレイ氏は今は無きUKを代表すると言っても過言ではないカンパニー、Blueprintのプロとして活躍した後にZeroへ移籍、今現在もプロとして活躍する傍ら、New Balance Numericのチームマネージャーも務めておられるようです。一方のマクランク氏は言わずと知れた名門Plan BからBirdhouseを渡り歩いた後に、Girlのプロとしてこちらも現役を貫いておられます。昨今はライダーの入れ代わりが比較的多い同チーム内において、安定のポジショニングでブランドの魅力に貢献し続けています。
そんなお二方の共通点と言えば、ThunderのライダーでともにシューズブランドのéSに在籍していたことくらいなのですが、個人的には妙にリンクする部分が多いような気がするのです。具体的にはまずなんと言ってもそのスケートスタイル。トランジションにハンマー、テクニカルなトリックと何でもござれのまさに絵に描いたようなオールラウンダーっぷり。そしてそのスケートスタイルや立ち位置なんかがとっても中立的というか、いい意味で「~っぽくない」というか、クセがないことをここまでスタイルに昇華できるスケーターって少ないような気がします。おまけにふたりともアメリカでの活躍が印象に強いのですが、ラットレイ氏はスコットランド、マクランク氏はカナダ出身のいわゆるノンアメリカンなプロスケーターであるという点も共通項です。ちなみに年齢も39歳と40歳なので、おそらく共通の話題もさぞ多いことでしょうから、そんなお二方がお互いをどの程度意識しているのかは定かではありませんが、なんかすごくいい友人関係なんじゃないかなぁと想像してしまいます。
─Takayuki Hagiwara(FatBros)