Nike SB dojo | スケートパーク

 子供(最近はいい大人たちにもしかり)に夢と希望を与えるスケートボード…
──KID A

2015.05.29
 子供(最近はいい大人たちにもしかり)に夢と希望を与えるスケートボードを商材として扱うスケートショップにとって、近所のキッズはとても大事なお客様です。そして先日、とてもかわいらしいキッズのお客様とのハートウォーミングなやり取りがあったので、今回はそれをみなさんとシェアしようと思います。心がサグって意地悪しちゃいそうな人はしばしお付き合い下さい。
 その少年は沼袋というエリアに住んでいる4年生くらいの小学生で、初めて店に現れたとき、右腕がギプスで固定されていました。店内の商品をしげしげと見て回る姿に「スケートに興味があるんだろうけど、まさかスケートで骨折したわけじゃないよな…」と思い聞いてみると、なんでもお父さんに新横浜のパークに連れて行ってもらったときにやってしまったというのです。やっとオーリーを練習し始めたというから、まだそれほどのリスクを伴うスケートはしていないにせよ、早々に骨折の痛みと不便を味わってもなお「スケボーがもっと上手くなりたい」というその少年の心意気に打たれ、その時自分が使っていた中古のBones Wheelsをあげました。
 そして先日、その少年が再び店を訪れ、ウィールがだいぶ悪くなったから新しいのを買おうか迷っているというので、セットアップを見てみるとあの丈夫なBones Wheelsが見事にボロボロになっていました。ただまだもう少し使えそうなのと、ベアリングがメンテナンスしても伸びが失われている状態だったので、まずはベアリングを交換することを勧めました。すると少年はBonesのSuper Redsをチョイス、お会計は税込み4,536円。すると少年、なんだかモジモジ申し訳なさそうにこう言うのです。「お札が1枚もないんですけどいいですか?」と。
 「まさか小学生だけに1円玉とか5円玉を大量に持って来てんのか!?」と一瞬不安が頭をよぎりましたがすぐさま打ち消し「大丈夫だよ」と仏の笑みで少年を安心させました。すると少年から差し出されたのは大量の500円玉。僕はすぐに悟りました。今日、少年はコツコツ貯めてきたお小遣いを持ってきたんだということを。聞くと少年の場合、お小遣いは定期的にもらえるものではなく、お手伝いやら後片付けなどなど、何らかのグッジョブをメイクしたときにご褒美としてもらえるんだそう。そうです、この少年は学校と塾の忙しい日々の合間に善行を積み、念願の新しいベアリングを手に入れたのであります。すべては「スケボーがもっと上手くなりたい」という一心から。
 いつの時代もスケートボードの新鮮な魅力を発信し、そこに限界がないことを証明し続けるのは無限の可能性を秘めた多くのキッズたちです。うーん、今日も天晴れ。

--TH (Fat Bros)

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