この原稿のタイトルをパッと見て気がついた人はきっとわかっている人だと思います。何かが足りない…そう、SKATEBORDINGじゃなくて、“SKATEBOARDING”が正解。たまに見かける「書きまつがい」というヤツですね。SNSの投稿で無駄に羅列したハッシュタグの中にさも自慢げに“#skatebord”、“#skatebording”なんてあるのを見かけると、秋を通り越して一気に真冬の寒さに。かと言ってわざわざコメントで指摘するのもナンセンスな話。
試しに検索してみると、これは日本人のみならず、英語圏でもイージーミスとしてあるようです。日本はそもそも英語圏でもなければ、英語のスキルなどなくても生活に支障をきたすことはありません。しかし、「もういい加減何年もスケートやってますよねぇ?」ってな人のスペルミスには、ついため息を禁じ得ません。稀にではありますが、ショップやブランドといったスケート業界に携わる人までもが堂々とミスしてしまう…。百歩譲って“skatebord”ならまだしも“skatebored(スケートつまんねぇ)”と間違ってるのもあったりするのです。たとえばスケボー禁止の看板が“No Skate Bord”とかだと笑っちゃいますよね? アレと一緒です。「スケートポーザーだとは言わせねぇ」ってぐらいスケートにのめり込んでしまったのなら、なんだかおかしなスペルミスしてることぐらい気がつきましょうよ…ってのが僕の持論。逆にあえて何らかの意図やディスを込めて確信犯的に“skatebord”とするのであればスケーター的皮肉があって面白いと思いますがw
さて手前味噌で恐縮でありますが、このYo! Chuiがアップされた数日後には僕は誕生日を迎えて32歳。12歳で遊びで始めたスケボーともかれこれ20年のお付き合い。始めたての頃は当然、こんなイイ歳こいた頃にはとっくに“SKATEBORED”で、今でも続けてるなんて思ってもいませんでした。もし人生がfakei...じゃなくてfakie(これまたありがちなミスw)できるなら、skatebordなんかに手を染めないでもっとロクな道を行くのになぁ。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)