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偉大なヨーロッパのスケート世界遺産存続のために僕らにもできることがあるようです。SAVE …
──SAVE HOTEL DE VILLE PLAZA

2016.11.25

 最近では街の広場、いわゆる「ローカルスポット」で楽しくスキルを身につけながら街と共存するスケート文化を育むのが難しい時代になってきたように思えます。かく言う自分の場合は幸いにも地域にそういうスポットがあり、10代の頃からそこに出入りすることでそれはいろいろなことを学びました。スケートではトリックやギアなどの基礎知識はもちろん、ワックスの上手な塗り方からスケーター特有のルール(当時は誰かがトライしてるトリックをかぶせるのは厳禁など)、また路上で日常的にスケートすることで遭遇するさまざまなこと、これはいいこと悪いこと半々ですが、これらに対する適切な対処法といったものまで実に幅広く、街とそこにいる人々との関わり方も含め学べたような気がします。
 そんな今となっては貴重なスケートできる魅力的な街の広場が、またひとつ存続の危機に直面しているようです。その広場とは、フランスはリヨン市の市庁舎周辺に広がるスポット、Hotel De Ville Plazaです。正確には市の中心街にあるテロー広場という敷地内にある市庁舎で、綴りには「Hotel」と表記されていますが、いわゆる宿泊施設を指すものではないようです。そして昔からそうですが、スケートビデオに出てくる多くのヨーロッパのスポットの佇まいは、我々日本人から見ると世界遺産のような荘厳な建築物であることが多く、このリヨンのスポットもそれはすばらしい造りの建物で、正直「よく今までスケートできてたな」って感じです。ずいぶん昔に、イタリア人スケーターの友人が持ってきたローカルビデオを観たときも、出てくるスポットの豪華絢爛っぷりと、当時はまだ洗練されてるとはお世辞にも言えなかったヨーロッパスケーターのみすぼらしさが醸し出すシュールなミスマッチっぷりに混乱したのを憶えています。で、その時友人に「どうしてこんな立派な建物内でスケートしてて平気なんだ?」と尋ねると、「スケーターたちが残す痕跡さえも含めて街の歴史なんだ」みたいなことを熱弁していました。当時は「かっこつけやがって」くらいにしか思いませんでしたが、成長して西洋人や彼らの考えに触れることで、彼らが本気で街が生み出す文化の形成(=歴史)には、そこにいるすべての市民の関わりが欠かせないものであると考えていることに気付くことができました。もちろんすべての人がそうではないのでしょうが。
 そんな偉大なヨーロッパのスケート世界遺産存続のために僕らにもできることがあるようです。今回の表題、「Save Hotel De Ville Plaza」にリンクして、このスポットの存続に賛同の意思を示すことができます。是非ひとりでも多くのスケーターにアクセスして頂き、フランスのリヨン市が世界に誇る素晴らしいスポットの存続に賛同する意思を示そうではありませんか。今回はそんなスポット、Hotel De Ville Plazaの主といって差し支えないこのお方の洗練されたスケートをいま一度お楽しみ下さい。

─Takayuki Hagiwara(FatBros

 

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