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スケシューの隠れクラシック
──ENIGMA

2016.05.06

 最初に履いたスケートシューズってみなさんは覚えていますか? まぁスケシューと言ってもとりあえず履き心地のいいスニーカーであればスケートは基本問題なくできちゃうし、時代によっては「あえてスケシューを履かないでスケートするのがイケてるでしょ!」ってな雰囲気もあったので、必ずしもスケートを始めるときはスケートシューズでなきゃダメ! とかいうことはありません。実際自分も本当にスケボーはじめの一歩の時は確か普通のスニーカーだったし、その後もしばらくはVansのSlip-Onでいけました。まだちゃんとオーリー系のトリックができてなかったので、シューズの機能性やデザインをそこまで気にかける必要もありませんでした。それでもやはり熱心に続けることで得ることのできた情報が知識に変わっていくにつれ、次第に本格的なスケートシューズを履いて本物のスケーターに少しでも近づきたいという思いが強くなっていきました。そんな時、僕のスケート熱が欲した1足がAirwalkの名品、Enigmaだったのを今でもはっきりと覚えています。Airwalkは当時、Vansやetniesと人気を分かつスケシューのメジャーブランドで、都会的なグラフィックに独自なカラーリング、そして徹底的に追求されたスケートに対する機能性を兼ね備えた「これぞ新時代のスケートシューズ」といった存在で、当時はダサいブレザーの制服を着てる高校生でしたが、その足元を飾るEnigmaはいつでも、「自分はスケーターなんだ」っていう自負を僕に与えてくれました。
 近年ではスケートボードを取り巻く環境も大きく変化し、その市場規模もいまだかつてない成長と発展を現在進行形で成し遂げているようですが、最近スケートシューズブランドの元気が芳しくないと感じることがあります。昔に比べるとシューズブランドの数そのものがずいぶん増えたことで競争が激化しているのと、某大手企業の本格的な市場参入がその要因であることは明らかです。ただ僕ら消費者は、基本的にはいいものをより安く手に入れる権利を資本主義社会から保障されていますので、自分の意志に基づく自由な経済活動(要はお買い物ね)を迷うことなく遂行すればいいのであって、そこに余計な感情を持ち込む必要はないし、またそれに訴える戦略もナンセンスです。でも、だからといってみんなが同じようにスウッシュロゴの付いたシューズでスケートしてるのを僕はあまり見たくありません。そこはつねに多様性に溢れた世界であってほしいのです。もっと簡単に言うと、その靴はあーだとかこーだとか、そんな他愛もない話をしながらスケートするのがいいんです。
 ちなみに自分、Enigmaという単語の意味を知らずに履いていましたが、調べてみるとこんな意味が。

[Enigma]: “ 理解しがたい謎なもの、ひと”。

─Takayuki Hagiwara(FatBros

 

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