
いったい何歳からいわゆる「おじさん(おばさん)スケーター」なのか? 実はけっこうあいまいなものですよね。年齢的なことを言えば、数年前に40歳を過ぎた自分が思うに、40歳はおそらく誰にとっても大きな分かれ目となる到達点であり、同時にそれは言わずもがな自分のスケートとの向き合い方をしっかり見定める大切な時期であるように思います。
そこで今回は40歳になったおじさんスケーターに訪れる気付き、スケートで大切にするべき「10のこと」をみなさんと考えてみようと思います。ヤングは気が向いたらチェックしてみてください。
01. 20代、30代の延長でスケートしない……若い頃の経験を生かして、新しいステージに進む絶好の機会です。身体も前ほど言うことを聞かなくなってきています。あまり過去に囚われず、少しずつ花を咲かせましょう。
02. 損得よりも好きか嫌いかでスケートする……損得の観念に囚われすぎて本質を見失っていたかもしれない20代や30代。今こそ「好き」か「嫌い」かという純粋な判断基準でもってスケートと向き合うことができます。
03. 自分に似合うモノを知っている……他人から「あなたらしい」と言われるものを自然に選ぶことができるようになり、惑わされることなく素の自分でいられるようになります。シェイプもサイズもカラーもあなたらしいのが一番。
04. 大切な人とともに上達していく……いままでは自分のためだけに没頭してきたのかもしれません。それではさすがに疲れてしまいます。まだ周りにいてくれる大切な仲間たちとともに上達し、喜びあえる時間こそがプライスレス。
05. スケートの評価は自分自身が決めること……他人の意見はもう必要ありません。決めるのは自分、それに向き合いトライするのも自分なのですから、今こそ心の声に従いましょう。Follow your heart.
06. 人のメイクを自分のこととして喜べる……ねたみやひがみからは何も生まれてこないことに気付いたあなたは、純粋に他人の頑張る姿を応援できるようになります。そんなあなたのポジティブな姿勢にはその場の雰囲気を劇的に変える力があります。
07. 自分のスケートを理解してくれる友達は少なくていい……いろんな意味で友人に必要以上に頼らなくても生きていける強さを身に付けたあなたには、本当の意味で理解し合えるスケートメイトが数人いるだけで満足なのです。
08. いくつになっても成長できる……限界を決めるのは誰でもないあなた自身。あなたが決めない限りそこに限界はありません。40歳だからと諦めるのは早すぎます。スケートを楽しむのに遅すぎるなんてことはないのです。
09. 健康はお金では買えない……いままでは当たり前のように感じていた自分自身の健康に改めて感謝できるようになります。感謝することはすなわち愛するということ。あなた自身の身体を誰よりも愛してあげましょう。身体はそれに応えてくれるはず。
10. 「イエス!」が似合う人になる……自分がメイクしても他人がメイクしてもいいメイクを目にしたときは迷わず「イエス!」を連発しましょう。「イエス!」がそこら中で聞こえるセッションはいいセッションです。他人のメイクに「イエス!」で応えれば、そのエネルギーはあなたのスケートをよりハッピーなものにします。
いかがでした? 40歳を過ぎてもスケーターでいることにはさまざまな意見があると思いますが、あながち悪いことばかりでもないということを今回の10の気付きを通じて少しでも理解して頂ければこれ幸いです。
─Takayuki Hagiwara(FatBros)