
当たり前のように訪れる僕らの毎日な訳ですが、これもよくよく考えると大変ありがたいものですよね。まず身体が健全であるということ、そしてそこに宿るおそらく健全であろう精神でもって、僕らを取り巻くさまざまなシチュエーションに向き合うことができているということ。健全と言ってしまうと、それとは対極にあるような不健全な輩も僕らスケーターの周りには多々居りますが(もちろんスケーターを含め)、そこらへんも鑑みて、大局的に物事を見る目線というか、いろんなヤツがいて当たり前なんだという多様性への漠然とした理解を、自らの経験でもって学習できていることは僕らの強みであると信じています。
今回はスケーターたちの日常に迫ったクリップです。5Boroの若頭、ウィリー・エーカーの日常はスケートのためにいろんなことを削ぎ落としてます。そんな中でウケるのがハイブリッドドッヂボール、いわゆるメチャぶつけに精を出しているところ。共感できます。かくいう私も高校生時代の昼休みには、それよりさらに過激なタックルと顔面以外への攻撃はOKというアルティメットドッヂボールを考案し、実践してました。当然午後の授業はスリーピングタイムで馬鹿に拍車がかかりましたが…。
ネスター・ジャドキンスがSFの街を涼しげに流すクリップでは、僕が21歳のときに初めて訪れたサンフランシスコの美しい風景と、今でもそこに在る往年のスポットを楽しむことができます。ピアあたりやEMBの跡地はだいぶ様変わりしていますが、あの街が持つ独特の空気感は変わりません。サミー・バカはその容姿と攻撃的なスタイルで、いわゆる家庭的な部分を想像することが難しいスケーターでしたが、その日常には幼い我が子への愛があふれていました。純粋に彼を応援したくなりました。
三寒四温を繰り返し、これから私たちの住む場所はまたひとつ季節を変えるわけですが、季節の移り変わり以上に、今ここにある毎日を大切にしていきたい。そう強く思う今日この頃です。
--TH (Fat Bros)