連日世間を賑わせているものと言えばラグビーW杯でしょうか。「あれ? ラグビーってこんなに観てる人多いの!?」と驚いている僕の考えはすでに古いようで、ここしばらく巷では各国のユニフォームを着て練り歩く応援団の姿が見られるし、ニュースでは試合の組み合わせや結果次第では時に暴徒化した応援団のカオスが報じられています。アフタースケートに入った居酒屋では、スケート談義に夢中の僕ら以外のほとんどの客が壁に掛けられた大型モニターに食いつき、生中継にアツくなっていたりする。きっとある程度ラグビーをわかっているのでしょう。しかるべき場面ではどの席からも歓声が沸いていたのが印象的でした。
そんな僕は週末はだいたいスケートボードに明け暮れ、W杯の期間にだけ増殖する「にわかファン」と呼ばれるのを嫌う謎のプライドもあって、結局ロクに試合を観戦することなく今に至っております。ぶっちゃけ興味がないというのが本音なのですが、それでも世間の盛り上がり方にはただただ驚かされるばかり。これももともとはラグビー弱小国であった日本のチームが世界の強豪を相手にできるほど力をつけていったということ。それは日本のラグビーシーンを支える業界の努力の賜物。また、海外からやってくる応援団を温かく迎える日本人の振る舞いもとても高く評価されているようです。
そこから考えられることはどんなことでしょうか。次にやってくるものといえば2020年、東京オリンピック。日本を舞台にした各競技の戦いはW杯以上に世界から注目されることでしょう。その中のひとつにスケートボードが含まれるのは周知の通り。幸いにしてラグビー同様、ひと昔前まで世界レベルでの活躍が考えられなかった日本人スケーターも、今やオリンピックでメダルが期待できるほどの勢力になっています。熱心なスポーツファンではない自分ですが、スケートボードばかりは日本人選手のみならず各国の精鋭たちの滑りを応援したいと思うのです。また世界各地からやって来るお客さん、特にスケーターに対してはオリンピックのゲームだけでなく日本のスケートシーンを楽しんでもらうべく、スケーター流のやり方でおもてなしできるようでありたいものですね。そんで「ニッポン、ヤベェ」ってなりゃうれしいじゃないですか!!
そういやラグビーの話に戻ると、ラグビー選手が着るようなユニフォーム、つまりラガーシャツを着てスケートする若いスケーターも近年よく見かけます。昔はマッチョなお兄さんたちが着るものでそんなにかっこいいモノでもなかった印象ですが、今やそれをサラッと着こなせるスケーターもなかなかかっこいいですね〜。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)