Nike SB dojo | スケートパーク

 最近、春の嵐とともに巷ではつま先ゴムシューズ旋風が巻き起こっているよ…
──RUBBER TOE-CAP

2016.03.11
 最近、春の嵐とともに巷ではつま先ゴムシューズ旋風が巻き起こっているようですね。カップソールであれヴァルカナイズドであれ、どんなスケシューも基本つま先部分はゴムで補強されているのですが、最近のソレはずいぶん思い切ったゴムの補強がなされているというか、それはまるで熱々のゴムにつま先部分をポチョっと浸したみたいで、なんだか砂糖でコーティングされたあまーいスイーツを連想してしまうのは僕だけでしょうか?
 そんなことはさておき、昨今のCons再人気に伴い、つま先ゴムシューズをいち早く発表したのはHUF Footwearだったと僕は記憶しているのですが、今やNike SB、adidas Skateboardingはもちろん、スケートシューズの老舗DCもそのデザインを採用したシューズを発表しました。そしてご他聞に漏れずVansからも今回、つま先ゴムタイプのStyle 112 Proというモデルが発売されています。
 Vansのプロシリーズということなので、アッパーからインソールに至るまでその機能性はいわずもがなの高品質。そしてそのデザインはというとVans特有の曲線、いわゆるJazz Stripeが施された安定のシルエットなのですが、個人的にひとつ引っかかることがあります。それはなぜこのつま先ゴムシューズの流れに合わせて、炎のピザ職人サルマン・アガーのファーストプロモデルを再販しないのかということです。
 1993年に第4代SOTYの栄誉を受け、その翌年に当時彼のシューズスポンサーであったVansから発表されたプロモデル、Salman Agahは愚直なまでの機能性重視。余計な装飾は極力押さえられ、サイドのステッチが少ない丈夫なフルスエード素材に、スケート時に踵が抜けにくいように比較的深めにカットされたデザイン、そしてつま先部分には他に例を見ない、まさにオリジナルな独特のラバーキャップが施された実に印象的なスケートシューズ。サルマン好きな地元のパイセンスケーターが当時何足も履きつぶしていたのを今でもよく覚えています。
 そんなサルマンのシグネチャーモデル、オリジナルのタン部分には象の絵柄が施されていたのですが、今では彼のセカンドキャリアとなったピザ職人という仕事にちなんでピザのロゴでもガッチリ入れて……なんかよくないですか?
 それにしてもスケーター・オブ・ザ・イヤー to ピザ職人という生き様。サルマンパイセン、マジかっこいいっス。

--Takayuki Hagiwara (Fat Bros)

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