Nike SB dojo | スケートパーク

 できないトリックができるトリックの数を戦意喪失級に圧倒しています。そ…
──SSBSLS

2016.08.05

 できないトリックができるトリックの数を戦意喪失級に圧倒しています。そして加齢を言い訳に積極的な練習を怠る傾向は進む一方なので、数少ないできるトリックはどんどん過去のものとなり、思い出のトリックだけが増えていくという無限ループの真っ只中を彷徨っているわけですが、そんな中でもやっぱり一度はメイクしてみたい夢のトリックというものはあります。
 もちろんスケートボードに関して言えば、すべてのトリックを達成できなければならないわけではないし、仮にスケーターとして考えられ得るすべてのトリックができるようになったとしても、成し遂げた本人の達成感それ自体はとてつもなく大きいものでしょうが、その姿がすべてのスケーターの目指すべき理想であるかと言われると、それはおそらく違う話となるのでしょう。とはいえやっぱりできるトリックの数は多いほうがいいに越したことはありませんし、トリックを達成するために費やす時間はそれを成し遂げた際の喜びの大きさに比例しますので、心と身体(無理は禁物)の健康のためにも、可能な限り夢のようなチャレンジは続けていたいものです。
 僕の場合はと言いますと、スイッチバックリップに永遠の憧れを持っています。正確にはSwitchStance BackSide LipSlide、頭文字をとってSSBSLSと呼ばれるこのトリック、今回紹介している映像のひとつであるPlan Bが1993年に発表した作品『Second Hand Smoke』でロン・ベルティーノが魅せたハンドレールでの一発が脳内に焼き付けられたまま今に至るというスケーターはきっと多いはず。ただでさえ難易度の高いバックリップにスイッチで取り組むという大胆不敵さに加え、メイクに至る動作が美しいのなんの。いわゆる背中側、ブラインドサイド系のトリックはつねにこの種の美しさを伴いますが、なかでもこのスイッチバックリップが放つそれはもはや芸術の域に達していると僕は認識しています。

─Takayuki Hagiwara(FatBros

 

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