
ずいぶん涼しい日が多くなり、いよいよ秋の気配を身近に感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 僕はというと、先日の貴重な晴れ間のスケート中にサイドナットが外れ、実に情けないスラムをメイクしました。スケート中にサイドナットが外れるなんていう凡ミスはホント20年ぶりくらいで、逆にちょっとウケましたがやはり日頃のメンテナンスは大事ですね。サイドナットの緩みはすなわち気の緩み、みなさんも今一度、サイドナットの点検を。
そんなサンドイッチ、じゃないサイドナットの話はさておき、こう涼しくなってくるとやはりパーカーが恋しくなります。特にこれから本格的に深まってくる秋の宵の時分なんかは、パーカー1枚でひんやりと澄んだ夜の空気の中にプッシュでダイビング! なんてとても気持ちがいいものです。そしてこのパーカーですが、古今東西じつにさまざまなインパクトを持ったデザインのものが毎年ドロップされています。最近の定番としては、背中に大きくプリントが施されたタイプのもので、多くのブランドがこのスタイルを採用しているように思えます。ちなみに僕の世代だと、FTCのロゴパーカーやSupremeのボックスロゴなんかが永遠の定番で、今でもフツーに欲しいアイテムのひとつです。
そしてもうひとつ、僕に忘れられないインパクトを与えたロゴパーカーがあります。それは“The Chief ”こと、ジェイミー・トーマスが'96年にTum Yeto傘下でスタートさせたブランド、Zero Skateboardsのロゴパーカーです。現在は泣く子も黙る鬼のハンマー量産カンパニーとして世界にその名を轟かせている唯一無二のハードコアブランドですが、立ち上げ当初はZero Divisionというクロージングカンパニーがその母体でした。同年にリリースされたToy Machineの名作『Welcome To Hell』に突如挿入されるコマーシャル映像の後、ジェイミーがToy Machineから移籍を果たすタイミングの翌年、Zero Skateboardsとしてこれまた名作『Thrill Of It All』を世界に向けて発信します。この時チームライダーたちが身に着けていた“Zero”のインパクトは、彼らの決死のトライとも相成って、当時多くのスケーターたちの脳裏にそのインパクトを焼き付け、今に至ります。
そしてそんなZero Skateboardsにはもうひとつ、今でも守り続けられているこのチームならではの伝統があるのですが、ここで問題です。このZero Skateboardsに今も息づく伝統とはいったいどんなものなのでしょうか? わかるかな~?(ヒント:コアラのマーチ)。
--TH (Fat Bros)