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これを読んでなにも感じなかったらかなりの不感症
──夜の果てへの旅

2018.05.23

 かつては多少なりとも本を読んできた方だとは思うのですが(最近特にご無沙汰)、その中でも、自分の人生観を大きく変えたとんでもなくデンジャラスな作品を今回はご紹介します。
 それはフランスの作家、セリーヌの『夜の果てへの旅』。初めて読んだのは確か10代の後半か20代の前半頃。スケーターにもお馴染みの詩人にして小説家であるチャールズ・ブコウスキーがやたらオススメしていたので興味を持ったのがそのきっかけ(後にブコウスキーがセリーヌの影響を大きく受けていたことを知る)。
 でもっていざ本を読んだときの衝撃がとんでもない。これを読了してなんにも感じない人がいたら「どんだけ不感症なんだよ」って説教かましたくなるほどのインパクト。
 スーパーざっくりと内容を説明すると「世の中のあらゆる“悪意”に打ちのめされながらも世界中を彷徨う」セリーヌの半自伝的な物語。乱暴な口語を基本とする徹底したリアリズムは発表(1932年)から80年以上たった今なお衝撃的。例えるなら摂取した者をとことんまでダウナーに叩き落とし続けた果てに快楽を見出すヘロ●ンのようなもの。
 スケートボードのメディアを運営し、いま現在こうしてしょうもない文章を書く生活を送るに至った自分の人生に多大なる影響を与えたオレ的最高傑作。正直文章も読みにくいし長くて大変かもしれないけど、若くて多感なうちに是非この作品に触れてみてほしいです。

 「目を閉じさえすればよい。すると人生の向こう側だ」

--TM

 

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