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適量ならば楽しいお酒も飲みすぎてついついやらかしちゃうことありますよね。ただし、飲酒運転だ…
──BAD NEWS

2017.09.08

 ここ日本の法律では、二十歳を過ぎると飲酒が可能になります。しかし未成年でも比較的簡単に酒を買うことができるこの国では、学生さんたちの酒がらみの事件・事故が度々ニュースになります。かく言う自分も仲間と初めて酒を飲んだのは中坊の頃。もちろんバレてりゃ生徒指導部の世話になっていたことでしょう。これまたひと昔前になりますが、実家のすぐ近くにある大学の学園祭で多くの中高生が飲酒していた問題は全国ニュースとなりました。ローカルのスケート仲間と出かけたその学祭、僕らはまさにその事件の渦中にいたわけですが、現場の状況はまさにカオス。自分らと年齢の変わらない中高生たちがキャンパスの至るところで酔いつぶれているではないか! 幸い自分たちはぶっ潰れることなくやり過ごすことができましたが、異様だったあの光景は今でも鮮明に記憶しています。結局学祭の翌日、大学近辺の中学・高校に二日酔いで登校した学生が相次ぎダウン、事件発覚となったわけです。
 あれから十数年。未熟者ではありますが、ひとりの大人としてお酒を楽しめるようになりました。残念ながら自分は酒に弱いので飲みすぎないように気をつけはするものの、その時々の場が楽しいものだとついついダメになってしまうこともしばしば。久々にいい感じで仲良くなったレディとのお酒に舞い上がり、連絡先交換する前にFucked up。原宿で開催された某展示会でもイベント終了後、テナント下の歩道脇でバッグを枕に終電後まで爆睡。おそらく街ゆく人の何人かは寝ている僕の写真を撮り「#ガッデム横丁」なんてタグとともにSNSで共有していることでしょう。まぁこの程度のことなんて誰にだってあるでしょうし、夏の思い出として片付けられるものですよね。
 さてここからが本題。日本では季節の変わり目を感じ始める8月の終わり。飲酒運転による交通事故でひとりの有名フィルマーが天国へ旅立ってしまいました。Thrasherの人気コンテンツ“Bru-ray”を手がけるP-Stoneことプレストン・メイゲターの訃報は瞬く間に世界中に拡散されました。何度か来日経験もあるようですが、実際に会ったこともなければ面識もないので、彼がどのような人物だったとかいうことは分かりかねますが、Thrasherに寄せられた仲間たちからのコメントから、彼が温かく友人想いの人間だったということが伺い知れます。何と言ってもこれまで知らずのうちに観てきた彼の作品や“Bru-ray”のヘッシュな映像をもう観ることができなくなるのを嘆き悲しむファンは世界にどれだけいることでしょう。また事故時に運転していたのが某有名スケーターだったというのも悲しい事実。10年前にも似たような事件がありましたね。「ちょっとぐらい大丈夫」という軽い気持ちで飲酒運転する方もいくらか見てきました。お酒の失敗は笑って片付けられる程度で済ませたいものです。悲しい事故だと誰の得にもならないどころか、大好きなスケートに行くことができなくなるかもしれません。
 何はともあれ、これまで僕らを楽しませてくれたP-Stoneに感謝と追悼の意をここに残したいと思います。あの世でもスケートとビール、BBQを存分に楽しんでくださいね。

―Kazuaki Tamaki(きな粉棒選手)

 

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