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日本一のスケート誌
──DECADE

2019.09.27

 東京で生活しながら年に4、5回は沖縄に帰省する僕は大の地元好き。帰省中には地元のローカルスポットで滑り、家族や仲間と楽しい時間を過ごすのはもちろん、毎回欠かさずやることがひとつ。それは「実家に置いてある過去のスケート誌を読み返す」こと。僕はスケートを始めた2000年以降のスケート誌を捨てずに残しています。当時は隅から隅まで読み尽くしたものですが、今読み返してみるとこれがまた面白いんです。「15年前すでにこんなメイクしてたんだ」、「このスケーターは今やどこへ…」などなど現在活躍中のスケーターはもちろん、当時はまだ無名だった今やトップスケーターのあんなスケーターやこんなスケーターが出てくる出てくる。そして嬉しいことに、当時の僕にとって雑誌やビデオで見ているだけだったスケーターも、今やよくスケートしては酒を飲み交わす仲間だったりするのです。
 さてさて、すでに情報チェック済みの方も多くいると思いますが、ドメスティックのスケート誌SLIDERが10周年を迎えるということです。10年前…スケートが日常にある生活は今と変わらずですが、SLIDER創刊当時の僕はあまり情報を追い求めるでもなく、何か目標を持つでもなく、テキトーにスケートしていました。SLIDERという雑誌すら知らないという情弱ぶりでしたが、覚えているのはスケーターでもない学校の友人がSLIDERを愛読していて、それでその存在を知った次第。ページをめくってみるとそれは濃厚な写真やインタビュー、記事があるではないですか。以来、僕もチェックするようになったワケですが、今なおその内容には驚かされるばかり。時代の先端を突っ走る若手からレジェンドまで幅広いスケーターの写真にインタビュー、アーティストやスケートインダストリーに関する内容はスケーターならずとも読んでいて面白いんじゃないでしょうか。20年間それなりにガッツリスケートしてきた(自称)スケートボーダーの僕が読んでも知らない、目から鱗な情報や裏話がこれでもかと詰め込まれた雑誌が年に4回も発行されている。スケートボードのオイシイところだけ、表面だけなぞったカルチャー誌やファッションポーザー誌、自称スケート誌とは一線、いや百線ぐらい画していると言えるでしょう。そんなSLIDERの10周年を記念してこのYo! Chuiがアップされる金曜(9月27日)の夜に天王洲アイルのNike SB dojoにてイベントも開催とのことなので、スケートフリークはもちろん、スケート情報弱者までお誘い合わせの上行くっきゃありませんですね、こりゃ〜!
 なお読み終えたスケート誌は捨てずにキープ、そして部屋に飾るのもひとつの楽しみ方かと。スケート誌も溜まってくるとそれなりに存在感のあるインテリアとして機能し、昔の号をあらためてめくってみてはジワジワくるのはやはり面白い。去年からSLIDERのロゴも刷新されさらにイイ感じになったところで、願わくばTシャツやキャップなどの展開も期待してみたり。たとえばそれがThrasherみたく多くのスケーターが誇り高々着こなしていたらサイコーでしょ。実に勝手ながらそれは次の10年に期待するとしましょう!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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