Cher Strauberry | Vans Skate Classics

フレッシュマンのみなさまへ
──スケート歴1年

2021.06.04

 オリンピック競技への採用、そして昨年からは緊急事態宣言により時間を持て余した人がこぞってコンプリートを手に入れ、スケートブームとなったのも記憶に新しいところ。諸外国で作られるスケートギアが工場の閉鎖により生産が滞る一方、需要が急上昇した結果ショップからギアが完売続出という前代未聞の出来事が各地で起きたのもちょうど1年前くらいのこと。すなわち「コロナ禍でスケートを始めてみたところ、どっぷりハマってしまった…」。そんな方にとって「スケート歴1年」となる今日この頃なのでしょう。このとんでもない世界へ、ようこそ!
 さて、残念ながらブームに乗って(もしくは単に偶然)何かを始める、というのはなにかとバカにされがちなもの。なにもスケートボードに限った話ではなく、たとえばサッカーW杯のときや一昨年はラグビー選手の活躍で「にわかファン」と呼ばれる人々が街には急増しましたね。スケーターで言う「ポーザー」というヤツです。結果、それまでコアなファンの間で共有されていた文化が希薄化し、それを手放しで喜べない長年の経験者も存在するのが世の常、人の常なのでしょう。それも知ってのことか、「自分コロナで始めたタチだから…」と萎縮してしまうスケーターも中にはいるようです。とんでもない、気にせず楽しむのがイチバン!
 そんなスケート歴わずか1年前後の新しいスケーターたちも上達がめざましく、中・上級者も侮れないような滑りの持ち主も出てきました。コロナ禍でスケートを始めたという若いスケーターたちと僕も少々接点があるのですが、「1年でこんな滑れるんか!?」と驚愕してしまうこともしばしばあるワケです。そして僕の苦手、というかできやしないインポッシブルやプレッシャーフリップなんかあっさりやられると涙目なのです。ドデカいステア飛んでるのとか見るともう土下座。そんなスケーターが全国で増えていると思うと…もうとんでもない。
 特に中・高年のスケーターには遅かれ早かれ、滑りで太刀打ちできなくなるのは火を見るよりも明らか。そんな長年のスケート中毒者ができることとは何だろうか? スケートボードの持つ文化や魅力を刷り込むのはもちろんのこと、言葉で語らずともスケーターとしてのあるべき姿や立ち振る舞いを背中で示すのも大切なんじゃないでしょうか? 「あのオッサン、滑りは大したことねーくせに言葉や態度だけは一丁前だよね!」なーんて陰口叩かれるような存在には決してなりたくございません。2000年ごろのブーム真っ只中でスケートを始めた僕はいまだスケートに夢中で毎日スケートのことばかり考えている。スケートボードってとんでもない世界でしょ、新スケーターのみなさま!!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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