AVE Pro Beatrice Domond Edition

フルパート論
──≒(ニアリーイコール)

2021.01.01

 2021年、あけましておめでとうございます。思えばちょうど1年ほど前から騒がれ始めた新型コロナウイルスにより世界が混乱を余儀なくされました。これにより仕事を失ってしまった人、日々の生活にダメージを喰らった人、かたや新天地で生活を始めたり新しい仕事を見つけたという人もいることでしょう。悪いこともずっと続くものではありません。某スケーターがよく発する言葉を拝借すると、「上がるしか道はない」。今年こそ、そのヴァイブスでやっていきたいものですな!
 手前味噌ながら、僕はというと昨年2本のフルパートを発表することができました。なんせ出来がいいでもない、トリック量産型のスケーターでもないので当然1年間で作り上げたわけではございませんが、なにはともあれ少し肩の荷が降りた感は間違いないっす。ひとつ目は愉快な仲間たちで徒党を組み、撮影を続けてきた『Sketchy Life 2』(現在Highsox Skateboardsのみでの取り扱い。気になったアナタ、即チェック)。もうひとつは先日試写会も大盛況だったMurata.Ind.Ltdの『Re;a rize』(こちらはもうすぐDVD化予定、チェ、チェーック)。
 スケーター同士であれば日常茶飯事の撮影。スケートボードをしない人にとって、それは僕らが思っているよりも大袈裟に捉えられることもあるようです。「撮影!? テレビ? 雑誌か何かに出るの?」といったように。
「う〜ん、ちょっと違う、けどスケボーのビデオ用に映像を撮りためてて…」
「え〜スッゴイ!!」
「え、あ、いや…(汗)」
 といった会話を経験した人は多いはずです。そんなときに僕は決まってこう言います。「ミュージシャンがアルバムを作るみたいなもんよ!」と。これでピンとくる人も多いのです。ひとつのミュージックアルバムを作るのにいろんな人が関わってきます。それはゲストミュージシャンやコーラス隊としての参加者、サウンドエンジニアにレーベル側のスタッフ。ジャケットのアートワークを手がける人だって必要です。そう考えるとやっぱりスケートの映像、特にフルパートやフルレングス制作≒ミュージックアルバム制作だと思うのです。大きく違うことといえば、かたや握手券付きで何十万枚のセールスを叩き出すこともあれば、こちらはかっこいいステッカー付きで数千枚売れれば国内スケートシーンで影響力を持つと言ったところかw
 いや〜しっかし思うのはやっぱりパートを作る、そのためにスケートするってのは至高の遊びだということ。今やスマホ片手に仲間と撮り合うだけでパート並にボリュームのある映像を作ることも簡単になりましたが、それとこれとは似て非なるもの。間違ってもスマホパートが悪いと言うつもりはありませんが、いろんな人を巻き込んで作り上げていくフルパートは、その人にとって「名刺代わり」となるもの。イケてる名刺なら何枚持っててもいいじゃないか。さて、次はどんな色をした「名刺」を刷ってみようかな。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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