Nike SB dojo | スケートパーク

おらが地元の名スポット
──SHURI IS BURNING

2019.11.08

 ここ最近、目を疑ったニュースといえば首里城の全焼。沖縄のランドマークであり多くの観光客で賑わう歴史的建造物が焼け落ちてしまいました。14世紀ごろに建てられたという首里城は第二次世界大戦での砲撃により破壊されたのち復元、そしてその城跡は世界遺産に登録されています。那覇の街並みを見下ろす威風堂々とした佇まいが灰燼に帰してしまったのは、例えるのであれば富士山が急に無くなってしまうようなものでしょうか。地元の仲間が嘆きの投稿を次々アップするのを見つつも、なんだかピンと来ず「自分もすっかりナイチャー(沖縄では本土の人をこう呼ぶ)やっさ〜」と思うのです。自分の目で見てようやく実感するものなのでしょうが、一刻も早く復元されるのを願うのみ。10年後に自分に子供がいたとして、首里に行ってもあのシンボルが無いまま「ここに昔お城があったんだよ〜」なんて言うのはなんだか寂しいっす。
 スケーター的目線で言うと、首里城一帯はいくつものスポットをコンパクトに回れるようなエリアではないものの、名スポット「首里バンク」(正式には真嘉比遊水池)があります。白い石畳の路面、そして手頃なバンクが30mほど続くそのスポットは、数々のビデオに登場しているので知っている人も多いはず。「バンク県」と呼ばれるほど(?)、バンクが各地に点在する沖縄の中でも、立地や条件のいい好物件だと言えます。近隣住民のお散歩コース上にありながら、特にキックアウトもなく普通に話しかけてくる人がいるのも地方ならでは。過去にはそこでゲリラスケートセッションもありました。テクで攻め立てるも良し、度胸試しで逆サイドにある落差の大きいバンクを下りきるも良し。フォトグラファーのHaltacに初となるスケート写真を撮ってもらったという自分にとって思い入れの深い場所。沖縄にスケートに出かけることがあれば必ずや行ってみて欲しい、個人的ベストストリートスポットなのであります。
 首里城の火災から脱線してしまいましたが、「その土地のベストなスポットは地元のローカルに聞け」ということで話を着地させてみようと思います。どこへ行こうともローカルがアテンドしてくれる定番スポットというのは間違いないもので、好条件のなかスケートを楽しむことができるハズです。逆に遠くからやって来たスケーターに地元をアテンドすることもあることでしょう。そんな時のためにも、自慢できるスポットのひとつやふたつはすぐに答えられるようおさえておきたいってモンです。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)





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