Nike SB dojo | スケートパーク

最初の一歩
──基礎トリック

2019.08.16

 「おっ、この人乗れてるなぁ〜」。一目見てそう思わせてくれるトリックってそれぞれあるはずです。僕にそう感じさせてくれるトリックはズバリFs Pop Shuv-it。何気ない感じの隙にコレをサクッとメイクする、それだけで上手い人認定しちゃうと言いますか。普段はトランジション派でストリートスケートにあまり行かないような人だって、やっぱり上手い人はイイFs Popを持ってたりしてヤられることもしばしば。ハウツーでもはじめの方に出てくるような基礎トリックながら、しかし実は苦手とするスケーターも意外といるいる。苦手とする人の場合の大体が「メイクできても着地して軸がずれてる」とかそんな感じ。上手に乗りこなす人は「シャクらないこと、叩き方はオーリーと同じだよ」と言います。かく言う自分もFs Popには長年悪戦苦闘中。デキる人のアドバイスを頭にインプットし、「Fs Pop強化月間」とか銘打って練習し直してからしばらく経つのですが、長年染み付いた悪い癖はそう簡単に矯正できません。
 さてFs Popが上手く乗れないことにはその応用編、たとえばバリアルヒールフリップやハードフリップ、Fsビッグスピンといったトリックにも影響が出るわけで…。「乗れたから良し」なんて付け焼き刃はストリートやパークでは通用せず、歯痒い思いをしたこと数知れず。そう、スキルとは正直なもので、ごまかしがきかないのです。Fs Popに限らず何かひとつ苦手とするだけで自分のモノにできないトリックって数多くあると思います。逆に言えばそれさえ克服すれば可能性が見えてくることもまともにスケートしてりゃ知っているはず。ツライのは、年齢を重ねるごとにトリックのイメージがピンとくる確率が減ることぐらい(泣)。
 積み重ねてきた自分のスケートボードを後から遡って変えていくのは結構大変なこと。そう簡単にフェイキーさせてくれません。「あの時覚えたあのトリック、なぁなぁにしなけりゃよかった…」と思うことも多々あります。一方で叩き込んだ基礎が今になりジワジワ活きてくると感じることもあったりするものだから面白い。「まだまだ始めたてだけど将来はスケートシーンで活躍したい」。そんなスケーターにこそ先を急がず基礎をひとつひとつモノにして頂きたいところです。最近じゃオーリーより先にフリップをメイクしちゃう人もいるようですが、それには首をかしげざるを得ないというか…。えぇ、もちろん気持ちはわかります、なにせ自分だってただのFs Shuv-itすら怪しげなのにFs Popしようとしているんですから(汗)。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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