先週のことになりますが、HUFのチームライダーたちがアジアツアーの一環として日本を訪れ、ここVHSMAGのアテンドの元、限られた時間のなか東京・大阪でデモやフィルミングを敢行し、彼らのスケートを一目見ようと足を運んでくれた多くのスケーターたちと有意義な時間を共有したようですね。チームの、いや、もはやシーン全体の最注目スケーターであるディラン・リーダーは来日しなかったようですが、他にも多くの旬のライダーを多数抱えるチームとあって、各地のデモ会場を大いに盛り上げていたようです。個人的にはKrookedで最近プロ昇格を果たしたブラッド・クローマーの生滑りが見たかったのですが、いかんせん貧乏暇なしの身の上、デモ見学は実現しませんでした。しかし今回、彼らのツアーにドライバーとして地元のスケーターが帯同したことで、彼からブラッド・クローマーのスケートに対する真摯な姿勢や意気込み、そしてスケートスキルのハンパ無さを聞くことができました。細かい内容にここでは触れませんが、やはり相当魅力的なスケートボーダーであることに間違いは無かったようです。
そんな僕の勝手な評価はさておき、この絶妙なチーム編成とプロダクト展開でまさにワールドワイドな人気を誇るHUFですが、このブランドの魅力的なコンセプトを方向付けるアイデアや美意識の源泉が、そのスタイリッシュで正確無比なオーリーから生み出されるクリーンかつダイナミックなスケートで'90年代以降のスケートシーンを支え、現在に続くその後のストリートスケートの在り方に多大な影響を与えた重鎮、キース・ハフナゲルという人物の存在にあることは、スケートボードを愛する者にとっては常識です。
そんな彼は今回の来日中、自身が抱えるチームライダーのケアはもちろんのこと、日本側のスタッフへの気遣いも怠ることなく、終始自分のことは後回しで裏方に徹していたようです。そこで今回は今一度、彼の偉大な功績であるビデオパートを敬意と感謝の意味を込めて、じっくり堪能したいと思います。DOMOARIGATO HUF!
--TH (Fat Bros)