先月スケートツアーに出かけたアメリカで思ったことなどはこちらで記した次第なのですが、そんなツアーでの出来事で今になりヒヤッとしたことがあったのでまた書いてみようかなと。
最初の目的地、SFに到着したらまずはやろうと思っていたこと、それは日本では禁止されている「マリ●ァナを吸う」こと。近年世界的に合法化が進んでいますが、カリフォルニア州では医療目的にとどまらず嗜好用もOKなので、泊まったホテルの1階のリカーショップにもそれはガラスのショーケースに並んでおりました。銀色のパッケージに入ったそいつを店でゲットし、不敵な笑みを浮かべつつホテルの部屋で開封すると拍子抜け。中に入っていたのはあの香り高い植物片などではなく、まるで抹茶のような緑色のパウダー。少し舐めてみるも苦いだけで、味覚を楽しむなんてこともなくビールで流し込んで終わり。結局それが何なのかわからないままカバンの奥底にしまい込み、そのことすらも忘れてしまうほど濃厚な毎日を過ごすことができました。
さて帰国からしばらくが経ち、ツアーの余韻に浸るのも日に日に薄れてきたころ、ふとしたタイミングでカバンから出てきた銀色のパッケージ。パッケージに記載された英語を調べてわかったことは、それは東南アジア原産の植物であり、使用量次第で鎮静作用も興奮作用ももたらすということ。植物系のドラッグとして欧米で広まりつつあるようですが、驚愕すべきは日本では3年前に指定薬物に認定されていたようです。つまりそれを所持しているのが見つかると逮捕されるということ。旅行カバンの中に入れたこともすっかり忘れ日本に持ち込んでしまったのですが、当然「忘れていた、知らなかった」で済まされる話ではないでしょう。「都内在住の自称スケートボーダーの男性を違法薬物所持の現行犯で逮捕」なんてニュースにでもなれば、そりゃもう親に合わす顔もありません。旅行で浮かれるのは結構なことですが、軽はずみな行動は重大な事態をもたらしかねません。海外に渡航予定のある皆様におかれましてはくれぐれも気をつけて頂きたいものです(※発見次第すぐに処分しました)。
さていったん冒頭に戻ります。そんな何かもわからない粉末では僕の目的は達成できないので、あらためてそのリカーショップに戻り、小さな瓶に詰められた大麻を無事ゲット。「しめしめ、今度こそ」という期待とは裏腹になかなかハイな気分にはなりません。後日現地の友人に相談したところそれはCBD、つまりハイにさせる成分THCの含まれていないものだということでした。そうやって初日から僕はトータル50ドル近くを無駄に消費してしまったのですが「これもまた勉強」とポジティブに考えております(後日、友人の持っていたお目当てのモノをゴチになり、無事僕の目的は達成することができました。日本ではダメよ、ゴホゴホっ)。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)
https://www.youtube.com/watch?v=AO6spPACOWg